講義

「公共政策論」講義メモ

量産型天才を羨んでも仕方ないのでとりあえずしこしこ。まあデイヴィドソンが開花したって50過ぎだし。 実際のところ、これまで大して勉強してきたと思えないし、まだまだ勉強したいのに、新しく勉強する暇がなくて、むしろこれまで蓄積したものを整理し秩序…

政治poliltics・統治government・行政administration(承前)

イマニュエル・ウォーラーステインの世界システム論は経済理論としてみたときにはもはや到底真面目に相手にするに足るものではないが、政治理論ないし法理論の土俵にパラフレーズしてみるならばまだ救いがいがないでもない。ウォーラーステインは世界システ…

政治poliltics・統治government・行政administration

もう採点は終わってしまったのだけど、東大教育学部での講義のまとめのために、メモ。 今日の日本語では「政治」という包括的な上位概念のもとに、理論政治学(システム論)・政治過程論風の言い回しを用いれば「入力input」にあたる狭義の「政治」=公共的…

東京大学教育学部教育学特殊講義「統治と生の技法」

今日でおしまい。後でなんかまとめを書くかも。 (承前) このように個人−自然人ではなくむしろ法人まで含めた主体−身体一般に照準する統治として新自由主義が捉えられているとしたら、それは自然人や家族に照準する古典的自由主義に比べてもなお一層、人を…

1月15日の講義ノート

をを遅ればせながら当該の日にちの欄にアップしました。

東京大学教育学部教育学特殊講義「統治と生の技法」

*フーコーの「ネオリベラリズム」観 フーコーが「新自由主義は古典的自由主義への回帰ではない」と断じる理由について考えるためには、オルドリベラリスムスなど大陸ヨーロッパのそれではなく、アメリカ合衆国、つまりはシカゴ学派経済学についてのフーコー…

12月4日と11日の講義ノート

を遅ればせながら当該の日にちの欄にアップしました。

東京大学教育学部教育学特殊講義「統治と生の技法」

実際にはこの日しゃべったことは拙著『「公共性」論』の要約だったりするわけだが。「公共性」論作者: 稲葉振一郎出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2008/03/01メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 175回この商品を含むブログ (70件) を見る *「ネオリベラ…

東京大学教育学部教育学特殊講義「統治と生の技法」

*フーコーの「リベラリズム」(承前) ただしフーコーは、アダム・スミスの系譜のみをリベラリズムと見なしているわけではないようだ。 公法に関する根本的で本質的な問題、それはもはや、十七世紀および十八世紀とは異なり、主権をどのようにして基礎づけれ…

東京大学教育学部教育学特殊講義「統治と生の技法」

今日はグダグダでしたすいません。 話したことと(いつも以上に)だいぶ違いますがあげときます。 *フーコーの「リベラリズム」(承前) フーコーによれば中世から17、18世紀までの、法権利による主権者の、その統治の制限が問題となっていた局面においては、統…

東京大学教育学部教育学特殊講義「統治と生の技法」

*フーコーの「リベラリズム」 『安全・領土・自由』に続く『生政治の誕生』の主題はリベラリズムであるが、それはあくまでも「統治」として捉えられている。すなわちフーコーに従うならばリベラリズムとは「政治」であるよりは「政策」として理解されるべき…

東京大学教育学部教育学特殊講義「統治と生の技法」

そもそも学問としての、そして近代人の基礎教養としての西洋政治思想史にはれっきとした「本流」というものがあって、そこにはボダン、マキアヴェッリ、ホッブズ、ロックといった名前が大きく刻み込まれていて、中心的なテーマはまずはいわゆる「宗教改革」…

東京大学教育学部教育学特殊講義「統治と生の技法」

今日はICレコーダーを忘れた。まあ録音したのをそのまま起こしても使い物にならないし、いいか。 *フーコーの「統治性」 まずは近世絶対主義の内政国家における統治の論理――フーコーの言葉でいう「統治性governmentality」「統治理性governmental reason」…

東京大学教育学部教育学特殊講義「統治と生の技法」

「今日もフーコーの話があんまりなかった」との感想が……。先は長いよ君。 *段階論についての復習とフーコー権力分析の暫定的位置づけ マルクス経済学の段階論は、産業革命を基準に、それ以前が重商主義段階、以降が自由主義段階とされ、典型国はイギリスと…

東京大学教育学部教育学特殊講義「統治と生の技法」

病み上がりなので講義は舌足らずになった。これで補ってくれ。 *マルクス主義の不健全さ(承前) 結論から言ってしまえば、資本家と労働者の階級対立、前者による後者の支配と搾取という問題であるが、正統派のマルクス経済学において、この搾取関係が自由…

明治学院大学「社会学2」

本日の範囲:教科書第2講(前回台風で休講につき) ・合理的経済人モデルの正当化の論法(テキストとは別) 現代の経済社会では、見ず知らずの他人と、場合によっては直接会うこともなく取引を行うことが普通である。それゆえ、相手の性質・行動パターンに…

東京大学教育学部教育学特殊講義「統治と生の技法」

第2回目というか実質的に初回。(ちなみに昨日の戸塚の「社会学」は台風で休講。) ある時期までプリントを配るということをしていたのだが、何だか紙ごみを大量生産しているだけという気がしてきて、ここしばらくはもっぱらしゃべりと板書のみ。事前に用意…

東京大学教育学部教育学特殊講義「統治と生の技法」

初回はガイダンス。 履修者の半分ほどは他学部生。うち半分ほどは社会学専攻。何でもこの教育学部非常勤枠は単位の草刈り場らしい。どうしてくれようか。 金森さんや白水さんの講義があった割にはみんな存外フーコーご本尊を読んでいないでござる。「高偏差値…

明治学院大学「社会学2」

せっかくだからしゃべる前・後の思い付きをメモっておく。 ―― 本日の範囲:教科書第1講・あたかも異言語間での翻訳は可能なのに、ひとつの言語への収斂が起きないように、社会学の諸理論間での収斂も起きない。――なぜか? ・因果関係の同定は技術的な応用実…