2007-01-01から1年間の記事一覧

三浦俊彦『多宇宙と輪廻転生』(青土社)

多宇宙と輪廻転生―人間原理のパラドクス作者: 三浦俊彦出版社/メーカー: 青土社発売日: 2007/12/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 57回この商品を含むブログ (27件) を見る 三浦さんはしばしば御本をご恵投くださるのだが、とりあえず買いました。 い…

ウィリアム・マクニール『疫病と世界史』(中公文庫)

文庫で復刊。疫病と世界史 上 (中公文庫 マ 10-1)作者: ウィリアム・H.マクニール,William H. McNeill,佐々木昭夫出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2007/12/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 66回この商品を含むブログ (33件) を見る疫病と世界史 …

塩川伸明「読書ノート:大澤真幸『ナショナリズムの由来』」

http://www.j.u-tokyo.ac.jp/~shiokawa/ongoing/books/oosawa.htm 塩川先生よりお知らせいただきました。

いただきもの

田崎英明『無能な者たちの共同体』(未来社)無能な者たちの共同体作者: 田崎英明出版社/メーカー: 未来社発売日: 2008/01/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 53回この商品を含むブログ (30件) を見る ありがとうございます。もっと早く出ていれば……。

ドナルド・デイヴィドソン『合理性の諸問題』(続)

本書がどうして「デイヴィドソン自身によるデイヴィドソン入門書」なのかというと、普通「デイヴィドソン哲学」というと行為論と意味論との二系列からなるものとして理解されているのだが、本書収録の諸論文においては、その両者をより大きな「心の哲学」体…

『Invitation』まんが評

今月は『大奥』 大奥 第3巻 (ジェッツコミックス)作者: よしながふみ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2007/12/20メディア: コミック購入: 7人 クリック: 113回この商品を含むブログ (330件) を見るでしたが、来月はどうしよう。 ……鈴木志保『船を建てる』(…

いったい今月は

デイヴィッド・ルイス『反事実的条件法』(勁草書房)反事実的条件法 (双書現代哲学 6)作者: デイヴィッド・ルイス,吉満昭宏出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2007/12/17メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 21回この商品を含むブログ (25件) を見るが出たと…

オタネタはやはり

食いつきがよい。 ところで、アイマス関連での突っ込みは想定の範囲内なのですが、誰もぼくのゆがんだ「ときメモ」観を修正してやろうとはお思いにならんのでしょうか。「藤崎詩織は萌えキャラでもアイドルでもない、ただの凶悪モンスターだ!」で本当にいい…

J・G・A・ポーコック『マキャヴェリアン・モーメント』(名古屋大学出版会)

http://d.hatena.ne.jp/contractio/20071220/p1 マジですかー!!!!!!! リンクはっとこ。 マキァヴェリアン・モーメント―フィレンツェの政治思想と大西洋圏の共和主義の伝統作者: ジョン・G.A.ポーコック,John G.A. Pocock,田中秀夫,奥田敬,森岡邦泰出…

成田空港冬景色(12月20日微修正)

上野発の京成電車降りた時から 成田の駅はポリの中 現地向かう人の群れは誰も無口で 爆音だけを聞いていた 私もひとり 鉄パイプ握り締め 手強そうなマル機見つめ泣いていました あああ あー 成田空港冬景色 ごらんあれが第5ゲート突入地点と 現闘の人が指を…

アイマスって何? 

って俺が通りますよ、っと。 いや http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20071109/p1 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060629/p3 の続きなんですが、初音ミク否定派(というと乱暴ですが「単なるDTMの新機軸に過ぎん」というお立場?)の鈴木…

いただきもの

ドナルド・デイヴィドソン『合理性の諸問題』(春秋社)合理性の諸問題 (現代哲学への招待 Great Works)作者: ドナルド・デイヴィドソン,金杉武司,塩野直之,鈴木貴之,信原幸弘出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2007/12/01メディア: 単行本 クリック: 25回この…

昭和恐慌―日中戦争期のおさらいをしつつ

加藤陽子『満州事変から日中戦争へ』をとりあえず斜め読みしたが、どうもこの辺は複雑で、いろいろ読んでいてもなかなか頭に入らない。定評のある井上寿一の本も複数読んでいるのだが、見通しをつけるのはむずかしい。 そんな中で今更『著作集2 エコノミス…

岩波の古書2点

田畑茂二郎『国際法(第2版)』(岩波全書)国際法 (1966年) (岩波全書)作者: 田畑茂二郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1966メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見る Amazonマーケットプレイスから、大沼保昭先生もおすすめ、復刊コムでも人気の、…

いただきもの

『批評の精神分析 東浩紀コレクションD』(講談社)批評の精神分析 東浩紀コレクションD (講談社BOX)作者: 東浩紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/12/04メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 5人 クリック: 59回この商品を含むブログ (78件) を見る …

書棚のアフォーダンス

現行電子辞書には、例えば翻訳者が、辞書によって、辞書において、辞書に関連して(無意識に行なっていることを含めて)行なっていること(言わば〈辞書のアフォーダンス〉)を実行する機能が備わっていない。辞書は、基本的にはテキストではなく、テキスト…

今月のみどころ

単行本としては『大奥』の他に; 志村貴子『放浪息子(7)』(エンターブレイン)放浪息子 (7) (BEAM COMIX)作者: 志村貴子出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2007/12/25メディア: コミック購入: 8人 クリック: 54回この商品を含むブログ (141件) …

ジャンバッティスタ・ヴィーコ『新しい学1』(法政大学出版局)

新しい学〈1〉 (叢書・ウニベルシタス)作者: ジャンバッティスタヴィーコ,Giambattista Vico,上村忠男出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2007/12/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (17件) を見る ついに上村忠男訳登場…

次回『Invitation』は

来月に3巻目がでるよしながふみ『大奥』ということにした。ゲラが間に合わないので収録分の掲載誌『メロディ』バックナンバーとコピーを送ってもらい、目を通すと―― とんでもないことになっている。 ついうっかり「時代と権力に翻弄される悲劇」かと思って…

季節柄、インフルエンザにつき

http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20070409/p1 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060910/p1 の続きということで。 『〈病〉のスペクタクル』(人文書院)で注目された美馬達哉氏だが、メタボや精神障害についての議論には学ぶところも多いとは…

「いつも左から抜いて行く奴がいる」(© ブルデュー)。

「いつも左から抜いて行く奴がいる」(© ブルデュー)。 基本的には その場で受容されやすそうな、しかし――場からの承認を妨げない程度にちょっとだけ――無駄に 尖鋭化=過激化された(したがって単純化された)見解を無駄に手際よく まとめてみせることで、…

小泉義之先生のブログを読んでいて

http://d.hatena.ne.jp/desdel/20071128 「認知資本主義論」というとてつもなく香ばしい言葉(「知識資本主義論」を更に頭悪くした感じでナイス)が気になったので検索すると 小泉義之「脳の協同 ―ガブリエル・タルド『経済心理学』を導入する」 が出てくる…

長谷川公一・浜日出夫・藤村正之・町村敬志『社会学』(有斐閣)

社会学 (New Liberal Arts Selection)作者: 長谷川公一,浜日出夫,藤村正之,町村敬志出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2007/11/21メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 142回この商品を含むブログ (34件) を見る ギデンズに代わる日本の社会学導入教育のスタ…

よしながふみ『きのう何食べた?(1)』(講談社)(30日修正)

きのう何食べた?(1) (モーニング KC)作者: よしながふみ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/11/22メディア: コミック購入: 47人 クリック: 2,246回この商品を含むブログ (897件) を見る 男夫婦の穏やかな日々+晩御飯レシピ 私の紹介で『大奥』などを読み…

永井均『哲学塾 なぜ意識は実在しないのか』(岩波書店)

なぜ意識は実在しないのか (双書 哲学塾)作者: 永井均出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/11/06メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 77回この商品を含むブログ (50件) を見る 相変わらずの独走ぶりです先生。某mixiでも飛ばしておられますし。 今回はデ…

たまったポイントで衝動買いシリーズ

アラスター・グレイ『ラナーク 四巻からなる伝記』(国書刊行会)ラナーク―四巻からなる伝記作者: アラスターグレイ,Alasdair Gray,森慎一郎出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2007/11/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 42回この商品を含むブログ (2…

『ベルセルク』化手前で何とか終わりつつある2作@『アワーズ』

平野耕太『ヘルシング(9)』(少年画報社)HELLSING 9 (ヤングキングコミックス)作者: 平野耕太出版社/メーカー: 少年画報社発売日: 2007/11/09メディア: コミック購入: 7人 クリック: 39回この商品を含むブログ (251件) を見る まあ10巻に収まりそうだし…

伊勢佐木町の古本屋にて

高橋徹『陶淵明ノート』国文社陶淵明ノート―帰去来の思想 (1981年)作者: 高橋徹出版社/メーカー: 国文社発売日: 1981/10メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見る帰去来の思想作者: 高橋徹出版社/メーカー: 国文社発売日: 2000/07メディア: 単行本この…

『片隅の啓蒙Ⅱ』追い込み

先週とりあえず原稿を渡す。ゲラを電子テキストで組んでもらっているが、その間にも直し、作りこみを続ける。 しかしいつものことだがまたとっちらかった汚い本になるな……。 タイトルはまだ決まりません。

独立行政法人労働政策研究・研修機構の存続を求める要望書

厚生労働大臣 舛添要一殿要望文 独立行政法人労働政策研究・研修機構(以下「機構」)の廃止を検討していることが、いくつかのマスコミで報道されています。 労働をめぐる問題が重要度を増し、社会的関心を集めている現在、我が国で唯一の労働政策を専門とし…