2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

おまえが言うかおまえが!>>日銀・日経

もともと日銀や日経新聞自身が「国際競争力のために労働分配率下げろやゴラー!」とか「流動的な人材戦略」を叫んでいたのに、彼らのなりふり構わぬ日和見主義には恐れ入る。マクロの景気を悪化させた原因が自分たちの無策あるいは意図的なデフレ容認スタンス…

大沢在昌『新宿鮫Ⅸ 狼花』(光文社)

http://www.bk1.co.jp/product/2714064?partnerid=p-inaba3302385 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334925189/interactivedn-22 鮫島って何歳ですか? 85年任官って書いてあるけど、それじゃシリーズ第1作の時はまだ20代ってことにならない? あ…

憲法における生存権だの財産権だの市場経済だの 

石川健治『自由と特権の距離』(日本評論社) http://www.bk1.co.jp/product/1705167?partnerid=p-inaba3302385 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4535511691/interactivedn-22 は濃すぎて手に余ったというか歯が立たなんだがそれでも無理やり一読…

ベーシック・インカムと「勤労の義務」

憲法学では、憲法27条1項が規定する勤労の義務と憲法25条との関連で、勤労の義務を果たさない者、すなわち、勤労の能力があり、その機会があるのにかかわらず、勤労しようとしない者に対しては、国は、その生活を保障する責任を負わないと解する説が、有力…

帰ってきました。

コメント欄も開放です。

ゼミ合宿

で留守にするので丸二日間ほどコメント欄閉じます。

9月16日

天然酵母雑穀パンとチーズを抱えて、4時からの山形浩生新居の宴会に顔を出す。私が最初の客。「ああたは「人権というのは絵空事だ」というけど、僕の思うにあれは現代の宗教である。しかし憲法学者の中には「人権とはつまるところ《身分》のことだ」と言い…

阿部謹也先生

まだ早い――ような気も。

手紙

××先生 ○の父親でございます。いつも娘がお世話になっております。 さて私、仕事柄いろいろ雑多な調べ物をすることが多く、公衆衛生や感染症についても素人ながら少しは気にかけて勉強してまいりましたが、最近、大変興味深い本を発見しましたので、一部お贈…

うーん。

http://d.hatena.ne.jp/fuku33/20060908/1157645277 いやもちろん「組織論」とか「マーケティング」がだめで「生産管理」が偉い、とか「理論」がダメで「現場」が偉いとかいうような単純な話じゃないのよ。そんな風に読んじゃダメ。

トークセッション打ち合わせ

編集さんと一緒に池袋で塩川伸明先生にお会いする。N・Bさんのコメントについて「あれはどういうお話でしょうか?」と問われる。任でないのを承知で自分なりに解釈を述べると、塩川先生は「あの記事を書いたときは頭に血が上って感情的になっていた。それに…

トークセッションに向けてのメモ(続)

先のエントリに対して「N・B」さんの有益なご指摘(http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060826#c1156710815)を得ました。 「N・B」さんのご指摘の通り「他者の消滅過程それ自体が実は我々の介入によっている側面がある」以上、問題はよりいっそう…

「ベンチがケインジアンやないから」

厚生労働官僚といたしましては、世の中がケインジアンで行くのか行かないのかというのは操作可能な変数ではなく与件でございますので、ケインジアンじゃない福祉国家のあり方も模索しとかなければなかなか生きていけないわけでして(「ベンチがケインジアン…

やっと

パズルのピースが集まってきた。 http://d.hatena.ne.jp/dojin/20050925#c1127785882 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20050914#c1127966663 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20051216/p3 http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20060905#c115…

ワークフェアとベーシック・インカム

前回の続きというか、横道というか。 先月の「ブログ解読」でも紹介したこれが議論の見取り図として便利だが、ここでは少し違う話を。

『所有と国家のゆくえ』への感想を横目で見ながら

いろいろと面白い論点を振っていただいたので、少し考えてみる。(書きなぐりですからどんどん容赦なく突っ込んでください>特に専門家の方。)

ジョージ・エインズリー『誘惑される意志』(NTT出版)

キター。山形先生ありがとうございます。 いや最近とみに「買った本を後からいただく」ことが多くなっておりまして。いやそういう場合は同僚や学生や院生にタダで上げたり安く売ったりした方が公益にかなうのかもしれませんが。 http://www.bk1.co.jp/produc…

米谷匡史『思考のフロンティア アジア/日本』(岩波書店)

かつて話題となった「戦時期日本の社会思想」(ここを参照)より苦節9年、こちらもやっと出るそうな。 もちろんその後石橋湛山主義に転向した当方は、本論文で提示されたヴィジョンに、かつて以上の違和感を覚えているのだが。 http://www.iwanami.co.jp/.B…

市野川容孝『思考のフロンティア 社会』(岩波書店)

また予告出た。今度こそ、かな。 http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/0/0270060.html 前もってamazonリンクも貼っておく。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000270060/interactivedn-22

『所有と国家のゆくえ』反響

吉原直毅氏も存外好意的なコメントプラス「社会的厚生関数についてきちんと勉強せい」とのご指導を下さっているのだが、それはさておき、 @id:kuma_asset http://d.hatena.ne.jp/kuma_asset/20060901/1157121175 @id:svnseedshttp://d.hatena.ne.jp/svnsee…

敗戦、というより失敗の弁

(以下の話はとりあえず本田さんのことは除外して考えています。今何を考え、どうしてらっしゃるか存じませんので。) 「勝ち負けの問題ではない」とは思ってはいますが、失敗ではありますなあ。相手(少なくとも内藤さん)がもはやこちらの言い分に聞く耳持…