2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

麻布中学・高校の夏休み読書リストを

みんなで添削してあげよう! http://www.azabu-jh.ed.jp/syuppan/suisentosho2008.pdf 音楽 とりあえず西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)作者: 岡田暁生出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/10/01メディア: 新書購入: 25人 クリック: 169回…

Fed adopts a de facto inflation target of 2%.

http://www.ft.com/cms/s/0/2c326ef0-fe28-11dd-932e-000077b07658.html?nclick_check=1 ひさまつさん経由。

「労使関係論」とは何だったのか(5)

技術決定論、あるいは技術変化を外生変数としてカッコにくくる立場から脱却し、「問題の切り分け」を行うためには、「技術選択・技術変化の政治経済学」とでも呼ぶべきものが必要となるが、それは60年代の日本においてはまだ望むべくもなかった。 マルクス主…

『最終批評神話』の人からのご批判

http://d.hatena.ne.jp/BST-72-Chihaya/20090218/1234970578 いろいろあるようだけど―― *『ひぐらし』と『Fate/stay night』の違い、ことに前者は中途エンドは全てバッドだが後者はそうではないという指摘はその通り。前者では主人公のアイデンティティは分…

日本の労使関係論をめぐりコピペ

氏原熟練論の継承としての小池「知的熟練」論 戦後日本の労働調査の中心となったのは,大河内一男,隅谷三喜男,氏原正治郎を代表とするグループであった。内部にさまざまな見解の違いをはらみつつも,このグループは,敗戦直後からじつに精力的に実態調査を…

批評の方法としてのファンフィクション(続)

断片的メモ。 *近代文学のオリジナリティ、sincerityへのこだわり以前の文芸を見れば当然ながら、伝統的に共有された主題の使い回しというものは散々普通に行われてきたことであるが、しかし近代においても演劇というジャンルははっきりと「同じ主題の変奏…

「労使関係論」とは何だったか(4)

文献全部日本においてきた状況で記憶だけを頼りに書くには無理があることなど百も承知。まあいい加減あきらめて大原社研雑誌のサーベイシリーズを読みますよ。 - 政策論的、あえて言えば政治学的かつ知識社会学的な段階論解釈に理があるとは言っても、あくま…

『マップス・ネクストシート』最新エピソード第26回を読んで

改めて声を大にして言いたい。 長谷川裕一はすごい。 大ウソ大法螺を作品世界のリアリティを台無しにするギリギリ手前のところでしれっと吹いてしまう胆力とバランス感覚。つまりは「センス・オブ・ワンダー」ってやつね。

『オタクの遺伝子』続編のための覚書

方法論的メモ オタク系サブカルチャーの研究をポストモダン社会論として行うことにはそれなりの危険がある。近年のマンガ研究において浮上した「反映論」と「表現論」との対立という偽の構図に照らしていえば、もちろん「表現論」が正しい――というかその次元…

「労使関係論」とは何だったのか(3)

段階論のベンチマークとしては大別して上部構造的な「政策」「法制」「イデオロギー」と、下部構造的な「生産力」「産業組織」との二通りが考えられる。そして両者の予定調和は必ずしも保障されていない。結論から先に言えば、後者の契機に着目したうえで、…

「労使関係論」とは何だったか(2)

「段階論」 宇野弘蔵の独自のマルクス経済学体系において、労働問題研究に対して、のみならず日本の社会科学全般に対して最も影響力が大きかったのはその「段階論」の部分である。段階論自体は宇野理論の独創ではもちろんなく、20世紀マルクス経済学そのもの…

終わらせることの困難

ということについてオタク系サブカルチャーの素材を念頭に置きつつ大澤真幸が『不可能性の時代』で語っていたが、これは何も今の時代の日本特有の問題ではなく、様々な表現ジャンルの爛熟期に起こることなのではないか。 たとえば―― そもそもロマン派の作曲…

戦後日本の労使関係論・サーベイのための文献リスト紹介

文献研究日本の労働問題 (1971年)作者: 労働問題文献研究会出版社/メーカー: 総合労働研究所発売日: 1971メディア: ?購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 初版66年の増補版。60年代半ばまでの「東大学派」による文献サーベイ。71年に…

稲葉振一郎『理論社会学入門講義(仮)』6月刊行を目指して作業中につき

さわりを公開します。

労使関係論とは何だったか

hamachan先生の 本来労働問題というのはどぶ板の学問である労使関係論が中心であって、それに法律面から補完する労働法学、経済面から補完する労働経済学が、太刀持ちと露払いのごとく控えるというのが本来の姿。 これはちょうど、国際問題というのもどぶ板…

アセモグル「人的資本政策と所得分配」とりあえずひと区切り

WASSHOIさんの投稿でとりあえず全文がいったん日本語になったようです。あとは直しですね。 ことあげした私が何もしない間に、驚くべきスピードで進行しました。皆さん本当にありがとうございます。 早速来年度の講義などでも使わせていただきますね。 http:…