2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧
近代的な「政策」という観念が意味を持つためには、古典的な意味での公私二分法が崩れなければならない。しかしそれは単なる区別の後退、縮退、先祖がえりという風に考えられるべきでもないだろう。一つ注意しておくべきは、「自然状態」という概念の実質的…
正義論作者: ジョン・ロールズ,川本 隆史,福間 聡,神島 裕子出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2010/11/18メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 264回この商品を含むブログ (82件) を見る いずれは買わないと。問題はいつ買うか。功利と直観―英米倫理思…
皆様ありがとうございます。労働時間の政治経済学 ?フランスにおけるワークシェアリングの試み?作者: 清水耕一出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2010/12/02メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (5件) を見る 岡大時代の同僚の新著…
前著の付録では社会学的全体論とクワイン=デイヴィドソンの意味・信念の全体論との対応付けと統合という課題が手付かずのまま放り出されていた。 その宿題を果たすべく書きなぐっているメモ。そのおかげでようやくベイジアンとかラムジー哲学とかも齧る覚悟…
研究費に余裕があるときに基本的なものを買い込んでおく。本棚の肥やしは大事。20年後くらいに掘り返して初めて読んだりすることも多い。自我の源泉 ?近代的アイデンティティの形成?作者: チャールズ・テイラー,下川潔,桜井徹,田中智彦出版社/メーカー: 名古…
鋼の錬金術師 27 (ガンガンコミックス)作者: 荒川弘出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2010/11/22メディア: コミック購入: 26人 クリック: 1,034回この商品を含むブログ (254件) を見る 終わってみれば『ハリー・ポッター』より児童文学として…
『政治神学』冒頭の、「主権者とは非常事態についての決断者である」という命題には、実はごまかしがある。ここでの「決断者」とは、実は「決断権者」である。 シュミットはこの命題において、革命的状況の中で、誰が闘争に勝利して決断を下すかという事実の…
Out of Revolution: Autobiography of Western Man作者: Eugen Rosenstock-Huessy出版社/メーカー: Argo Books発売日: 2007/08/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (2件) を見る あんまり大部なので「中間考察Transition」から手を付けているの…
ルジャンドルについては 田口正樹「ピエール・ルジャンドルの「解釈者革命」について」 amazonの『法と革命』レビューより。
何と宮島氏による2巻の翻訳が出ているが……。法と革命〈2〉ドイツとイギリスの宗教改革が欧米の法制度に与えた影響 (日本比較法研究所翻訳叢書)作者: ハロルド・ジョセフバーマン,Harold J. Berman,宮島直機出版社/メーカー: 中央大学出版部発売日: 2010/02メ…
水の森(2) (KCデラックス 月刊少年マガジン)作者: 小林有吾出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/11/17メディア: コミック クリック: 1回この商品を含むブログ (8件) を見る 松山在住の新人のデビュー作続刊、きょう発売というのにどこにもおいてない。恐ろ…
今月はよつばが出るとかハガレンが出るとかいろいろ聞きますが。ミミア姫(1) 「雲の都」のミミア姫〜光の羽根のない子ども〜 (アフタヌーンKC)作者: 田中ユタカ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/07/23メディア: コミック購入: 3人 クリック: 22回この…
というといい方は悪いが。Out of Revolution: Autobiography of Western Man作者: Eugen Rosenstock-Huessy出版社/メーカー: Argo Books発売日: 2007/08/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (2件) を見る 宮島直機氏による紹介。 なぜか持って…
切りとれ、あの祈る手を---〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話作者: 佐々木中出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/10/21メディア: 単行本購入: 30人 クリック: 710回この商品を含むブログ (130件) を見る 短いしあたりもやわらかいので即日読破した…
言わずもがなのことではあるが、自律型知能ロボットにとってなぜヒューマノイドであることが重要なのかといえば「自律型知能を持つためには身体を持った社会的存在であることが極めて重要らしい」からである。社会的存在でなければ合理的行為者にはなりえず…
以前「自律型ロボットの倫理学の基本格率」なるものを思いつき、その議論は『「資本」論』と『オタクの遺伝子』で少し敷衍したのだが、その後グレッグ・イーガンだの飛浩隆だのを読んだうえで更に考えたことを少しメモしておく。 浦沢直樹『PLUTO』は、最初…
少なくともここでわれわれは、古代人や中世人においては、民主政的なそれには還元しきれない、政治的な正統性の観念があったことを確認しておかねばならない。そして民主的ではなくとも、正統な支配の下では自由人はその自由を奪われたことにはならない、と…
皆様ありがとうございます。今こそルソーを読み直す (生活人新書)作者: 仲正昌樹出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2010/11/06メディア: 新書購入: 3人 クリック: 46回この商品を含むブログ (18件) を見る 相変わらず精力的に書かれてますね。マルクス経済学 …
アカデミック・キャピタリズムを超えて アメリカの大学と科学研究の現在作者: 上山隆大出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2010/06/24メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログ (15件) を見る「特許が技術の利用を制限するのではなく、特…