2010-01-01から1年間の記事一覧

いしけりさんとこの忘年会でのいただきもの

ブエノス・ディアス、ニッポン―外国人が生きる「もうひとつのニッポン」作者: ななころびやおき,フクダカヨ出版社/メーカー: ラティーナ発売日: 2005/10/12メディア: 単行本購入: 16人 クリック: 288回この商品を含むブログ (28件) を見る 言わずと知れた好…

お買いもの

市民社会とは何か?基本概念の系譜 (平凡社新書)作者: 植村邦彦出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2010/12/16メディア: 新書購入: 4人 クリック: 80回この商品を含むブログ (33件) を見るコンピュータが仕事を奪う作者: 新井紀子出版社/メーカー: 日本経済新聞…

いただきもの

真理・言語・歴史 (現代哲学への招待Great Works)作者: ドナルド・デイヴィドソン,柏端達也,立花幸司,荒磯敏文,尾形まり花,成瀬尚志出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2010/12/01メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログ (8件) を見る ありがとう…

都立青山高校模擬授業「社会学入門の入門」

またしても用意したレジュメと全然関係ないことをしゃべったよ。即興でしゃべったことを基にここに書いておくよ。 ========== 社会学は経済学や政治学と並んで「社会科学」の仲間とされますが、日本の大学では大体社会学科は(もちろん、社会学部のないとこ…

お買いもの

ローマ法案内―現代の法律家のために作者: 木庭顕出版社/メーカー: 羽鳥書店発売日: 2010/12/13メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (15件) を見る 今度こそこの先生が何を言ってるのか、そこに何らかの意義があるのか確かめねばな…

「救命艇問題」

その昔書いたメモ。何かがまだ欠けている。たとえば「単なる遭難者にとっての、遭難者同輩を助ける義務と、救助隊員にとっての遭難者救出義務、そして為政者の義務」の比較検討とか。 本来登山とか危険なアウトドアスポーツに詳しくない人間の論じるべきこと…

お買いもの思案

漢文法基礎 本当にわかる漢文入門 (講談社学術文庫)作者: 二畳庵主人,加地伸行出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/10/13メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 140回この商品を含むブログ (36件) を見る こんなもの書いてたのか。

お買いもの

ゼロから始める都市型狩猟採集生活作者: 坂口恭平出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2010/08/04メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 376回この商品を含むブログ (56件) を見る なぜか中1の娘が学校の課題をおっぽり出して夢中になって読んでるんですが。子…

『社会学入門』付録以来の宿題(続)

前回の続きです。相変わらずいい加減。 リチャード・ジェフリーのベイジアン意思決定論というのはThe Logic of Decision作者: Richard C. Jeffrey出版社/メーカー: University Of Chicago Press発売日: 1990/07/15メディア: ペーパーバック クリック: 12回こ…

いただきもの

ダメ情報の見分けかた メディアと幸福につきあうために (生活人新書)作者: 荻上チキ,飯田泰之,鈴木謙介出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2010/12/08メディア: 新書購入: 7人 クリック: 265回この商品を含むブログ (32件) を見る ありがとうございます。 生活…

「公共政策論」メモ(続)[12月4日文献補足]

ホッブズ、ロックはこの自然状態をあくまでも彼らの主題の前提として提示しただけで、それ自体を対象として主題化しなかった。ではその課題はどこに持ち越され、どのように発展していったのか? 結論的に言えば、本格的にはアダム・スミスの『国富論』におい…

いただきもの

功利と直観―英米倫理思想史入門作者: 児玉聡出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2010/11/26メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 65回この商品を含むブログ (24件) を見る ありがとうございます。「「功利主義対義務論」以前にむしろ「功利主義対直観主義」と…

古本屋の100円コーナーから

昭和恐慌―日本ファシズム前夜 (岩波現代文書)作者: 長幸男出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2001/07/16メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (2件) を見る やはり名著である。古い岩波新書版で買ったが、増補した同時代ライブラリー…

「公共政策論」メモ(続)

近代的な「政策」という観念が意味を持つためには、古典的な意味での公私二分法が崩れなければならない。しかしそれは単なる区別の後退、縮退、先祖がえりという風に考えられるべきでもないだろう。一つ注意しておくべきは、「自然状態」という概念の実質的…

お買いもの思案

正義論作者: ジョン・ロールズ,川本 隆史,福間 聡,神島 裕子出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2010/11/18メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 264回この商品を含むブログ (82件) を見る いずれは買わないと。問題はいつ買うか。功利と直観―英米倫理思…

いただきもの

皆様ありがとうございます。労働時間の政治経済学 ?フランスにおけるワークシェアリングの試み?作者: 清水耕一出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2010/12/02メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (5件) を見る 岡大時代の同僚の新著…

『社会学入門』付録以来の宿題

前著の付録では社会学的全体論とクワイン=デイヴィドソンの意味・信念の全体論との対応付けと統合という課題が手付かずのまま放り出されていた。 その宿題を果たすべく書きなぐっているメモ。そのおかげでようやくベイジアンとかラムジー哲学とかも齧る覚悟…

お買いもの

研究費に余裕があるときに基本的なものを買い込んでおく。本棚の肥やしは大事。20年後くらいに掘り返して初めて読んだりすることも多い。自我の源泉 ?近代的アイデンティティの形成?作者: チャールズ・テイラー,下川潔,桜井徹,田中智彦出版社/メーカー: 名古…

荒川弘『鋼の錬金術師』最終巻

鋼の錬金術師 27 (ガンガンコミックス)作者: 荒川弘出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2010/11/22メディア: コミック購入: 26人 クリック: 1,034回この商品を含むブログ (254件) を見る 終わってみれば『ハリー・ポッター』より児童文学として…

カール・シュミットの「例外状態」だの「決断」だのといったレトリックについて

『政治神学』冒頭の、「主権者とは非常事態についての決断者である」という命題には、実はごまかしがある。ここでの「決断者」とは、実は「決断権者」である。 シュミットはこの命題において、革命的状況の中で、誰が闘争に勝利して決断を下すかという事実の…

Eugen Rosenstock-Huessy, Out of Revolutionを読みつつ

Out of Revolution: Autobiography of Western Man作者: Eugen Rosenstock-Huessy出版社/メーカー: Argo Books発売日: 2007/08/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (2件) を見る あんまり大部なので「中間考察Transition」から手を付けているの…

佐々木中ネタ本続報

ルジャンドルについては 田口正樹「ピエール・ルジャンドルの「解釈者革命」について」 amazonの『法と革命』レビューより。

ハロルド・バーマン『法と革命』続報

何と宮島氏による2巻の翻訳が出ているが……。法と革命〈2〉ドイツとイギリスの宗教改革が欧米の法制度に与えた影響 (日本比較法研究所翻訳叢書)作者: ハロルド・ジョセフバーマン,Harold J. Berman,宮島直機出版社/メーカー: 中央大学出版部発売日: 2010/02メ…

小林有吾『水の森(2)』(講談社)

水の森(2) (KCデラックス 月刊少年マガジン)作者: 小林有吾出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/11/17メディア: コミック クリック: 1回この商品を含むブログ (8件) を見る 松山在住の新人のデビュー作続刊、きょう発売というのにどこにもおいてない。恐ろ…

お買いもの他

今月はよつばが出るとかハガレンが出るとかいろいろ聞きますが。ミミア姫(1) 「雲の都」のミミア姫〜光の羽根のない子ども〜 (アフタヌーンKC)作者: 田中ユタカ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/07/23メディア: コミック購入: 3人 クリック: 22回この…

佐々木中ネタ本

というといい方は悪いが。Out of Revolution: Autobiography of Western Man作者: Eugen Rosenstock-Huessy出版社/メーカー: Argo Books発売日: 2007/08/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (2件) を見る 宮島直機氏による紹介。 なぜか持って…

お買いもの

切りとれ、あの祈る手を---〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話作者: 佐々木中出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/10/21メディア: 単行本購入: 30人 クリック: 710回この商品を含むブログ (130件) を見る 短いしあたりもやわらかいので即日読破した…

昨日の記事への補足

言わずもがなのことではあるが、自律型知能ロボットにとってなぜヒューマノイドであることが重要なのかといえば「自律型知能を持つためには身体を持った社会的存在であることが極めて重要らしい」からである。社会的存在でなければ合理的行為者にはなりえず…

自律型ロボット倫理の応用問題

以前「自律型ロボットの倫理学の基本格率」なるものを思いつき、その議論は『「資本」論』と『オタクの遺伝子』で少し敷衍したのだが、その後グレッグ・イーガンだの飛浩隆だのを読んだうえで更に考えたことを少しメモしておく。 浦沢直樹『PLUTO』は、最初…

「公共政策論」メモ(続)

少なくともここでわれわれは、古代人や中世人においては、民主政的なそれには還元しきれない、政治的な正統性の観念があったことを確認しておかねばならない。そして民主的ではなくとも、正統な支配の下では自由人はその自由を奪われたことにはならない、と…