2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

リベラルな教育?

「「リベラリズム教育学」というものは存在しえないのではないか」と以前研究会で話したことがある。 無償かつ強制的な公教育というものについて考える。リベラルな教育というものはこのような公教育を肯定し、なおかつその内容については統制を可能な限り廃…

お買いもの

職業訓練原理作者: 田中万年出版社/メーカー: 職業訓練教材研究会発売日: 2006/03/30メディア: 単行本 クリック: 18回この商品を含むブログ (2件) を見る権利としてのキャリア教育 (若者の希望と社会)作者: 児美川孝一郎出版社/メーカー: 明石書店発売日: 20…

「公共政策論」講義メモ

量産型天才を羨んでも仕方ないのでとりあえずしこしこ。まあデイヴィドソンが開花したって50過ぎだし。 実際のところ、これまで大して勉強してきたと思えないし、まだまだ勉強したいのに、新しく勉強する暇がなくて、むしろこれまで蓄積したものを整理し秩序…

Acemogluのサイトを久しぶりに覗くと

とんでもないことになっている。 http://econ-www.mit.edu/files/4689 http://econ-www.mit.edu/files/5244 あれだけ論文量産してさらにこんな講義ノートまで作って、この生産力人間業じゃねえ……。 追記 中身をみると既出の教科書とかなり重なっていてちょっ…

うむむ

行政的雑用に時間を費やすべきところ不毛な計算練習に明け暮れてしまったこの二三日(ニコ動だのついっただのゲームだのは無視)。 ラグランジアンとハミルトニアンの関係については前よりは少しだけ理解が進んだ。横断条件についても。しかし肝心の人的投資…

25日の保健医療社会学会定例研究会について

まああれですね、演者のお話をちゃんと聞いて、そのうえでそれを踏まえた質問をするというのは、研究者としてのというより社会人としてのマナーではないかと思いますがね。 本を読まずに来たことについては百歩譲ったとしてもだね、人の話は聞こうよあんたた…

いただきもの

皆様ありがとうございます。教育問題はなぜまちがって語られるのか?―「わかったつもり」からの脱却 (どう考える?ニッポンの教育問題)作者: 広田照幸,伊藤茂樹出版社/メーカー: 日本図書センター発売日: 2010/09/16メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 7…

寺崎弘昭・周禅鴻 『教育の古層』

教育の古層―生を養う (かわさき市民アカデミー講座ブックレット)作者: 寺崎弘昭,周禅鴻出版社/メーカー: かわさき市民アカデミー出版部発売日: 2006/07メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る 漢語・日本語の「教育」、英語の"edu…

いただきもの

超ヤバい経済学作者: スティーヴン・D・レヴィット,スティーヴン・J・ダブナー,望月衛出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2010/09/23メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 193回この商品を含むブログ (59件) を見る ありがとうございます。 物議をか…

眉村卓『EXPO'87』

EXPO’87 (ハヤカワ文庫JA)作者: 眉村卓出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1973メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見る 今となっては「古色蒼然」というしかないその未来社会イメージは、産業社会論の雰囲気を非常にヴィヴ…

お買いもの

日本の医者 (こころの科学叢書 )作者: 中井 久夫出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 2010/09/10メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (6件) を見る 中井久夫が若き日に筆名でものした著作を再編集。史料的価値はい…

産業社会論

いわゆる「新自由主義」のインパクトが強烈過ぎたため、そしてこれと関連して、「現存する社会主義」の経済体制が崩壊したため、我々はかつての――19世紀どころか20世紀の過半までの保守主義が、必ずしも経済的自由主義、市場重視の立場と親和的ではなかった…

Property matters. Government matters.

ということだったのですよ要するに。 産業社会論の時代、収斂理論の時代というのはAdministration/Managementの時代であって、それは何かというと"Property/Government does not matter so much."の時代だったということで。 ポスト社会主義時代というのは非…

「神的暴力」について

たしかレヴィナスが「形而上学に倫理学が先行する」という趣旨の発言を何度かしていたと思うが、それはあまり正確ではない、あるいは今日風の言い回しとは違う、という気がしている。あえて言うならばそれは「形而上学と倫理学に神学が先行する」とでも言う…

をめぐるとりとめのない感想(続)

むろん即興の意義、描きながら考え、考えながら描くこと固有の意義、描きながら作者自身が成長していくことに付き合うことは長期連載マンガを読む最大の楽しみではある。 昨今では『パンプキン・シザーズ』の展開が非常に楽しみで仕方がない。 この作品はお…

をめぐるとりとめのない感想

9年にわたる長期連載を完璧なペース配分で終わらせた『鋼の錬金術師』をつらつら読み返していていくつか考えさせられることがある。(いうまでもなくネタバレ注意。) 主人公が錬金術と引き換えに弟の肉体を取り戻し「ただの人間」として生きていくことを「…

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学習の生態学作者: 福島真人出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2010/08/24メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 19回この商品を含むブログ (10件) を見る 第1部はレイヴ=ヴェンガーの「徒弟制」論をはじめとする「状況的学習論」の批判的総括として…