いったい今月は

 デイヴィッド・ルイス『反事実的条件法』(勁草書房)

反事実的条件法 (双書現代哲学 6)

反事実的条件法 (双書現代哲学 6)

が出たというので買いに行ったら
シェルドン・ウォーリン『政治とヴィジョン』(福村出版)
政治とヴィジョン

政治とヴィジョン

が出ていた。以前出た『西欧政治思想史』の増補版である。
 内容が大いに偏っていると自他ともに認めるにかかわらず、その一貫した構想力の迫力で、定評ある政治思想史のテキストとして60年の原著刊行以来長く読みつがれ、邦訳もなされたPolitics and Visionの、2004年に出たExpanded Editionまさかの邦訳。もともと大部なところに更に大部な、20世紀政治理論を扱った第二部が加えられ、現代政治理論のテキストをもかねることになった唯一無二の大冊。
 A4二段組で1,000頁弱で1万9千円なんだから公平に見れば安いといわざるをえない……が学生には勧めづらい。


 この他にも今月は『マキャヴェリアン・モーメント』だの今野元のマックス・ウェーバーの伝記だのいろいろとあってもうお財布が……(今年は印税収入がないのよ)。

マックス・ヴェーバー―ある西欧派ドイツ・ナショナリストの生涯

マックス・ヴェーバー―ある西欧派ドイツ・ナショナリストの生涯

これはたけーよ。いつものことだけど。