昭和恐慌―日中戦争期のおさらいをしつつ
加藤陽子『満州事変から日中戦争へ』をとりあえず斜め読みしたが、どうもこの辺は複雑で、いろいろ読んでいてもなかなか頭に入らない。定評のある井上寿一の本も複数読んでいるのだが、見通しをつけるのはむずかしい。
そんな中で今更『著作集2 エコノミストの面目』 とピーター・テミン『大恐慌の教訓」を併せて読んでいると、湛山のすごさに愕然とする。とにかく湛山を読んでいると、戦前日本でもリベラリズムは十分に可能だったし、それが一番ましな選択肢だった、という気分になってしまって、三木清とか尾崎秀実とかを読む気が失せてしまうのは困りものだ。
- 作者: 石橋湛山,中村隆英
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 1995/11/01
- メディア: 単行本
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- 作者: ピーターテミン,Peter Temin,猪木武徳 ,バン沢歩,山本貴之
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 1994/09
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