昨日は

 総括いたしますれば。
 まず大前提として稲葉も立岩もその筋では知られた「暴走機関車」系である、という事実があり、時間が有限な場においてそれを野放しにするわけにはいかない、という相互了解はいかな「暴走機関車」といえども我々もいいかげん大人なので一応できており、ちゃんと段取りや役割分担はしましょうよ、ということでこれまでやってきております。
 そして7月の第1回はお披露目と言うか趣旨説明のようなもので、稲葉の仕切りで対話と言うよりそれぞれの意見と立場の開陳で穏やかに終始した。
 しかるに昨日はそろそろ本題に入ろう、ということで、きちんとやりとりをする、お互いの言っていることに途中で突っ込みも入れる、ということをはじめることにした。とりあえず前回は稲葉が紹介・聞き役をしたので、今回は立岩が仕切ることにしよう、と前日の打ち合わせで大体の進め方を決めた。 
 そして本番では見事に予定通り、稲葉が暴走というかボケ、立岩がツッコミという役割分担の元に進行した。しかし話を収束させるつもりなど元より稲葉には毛頭なく、とにかくネタをとっちらからせて次回以降への(つまり本全体への)伏線を張りまくることに全力を注いだので、立岩さんにはご苦労をおかけしましたし、聴衆の皆さんもあっけにとられていたようでおいてけぼりでどうもすみませんでした。このお詫びは本でさせていただきます。
 考えてみれば前回も、また萱野対談の時にも、結構おとなしくやったのであり、クローズドな研究会などではない、公の場で暴走したのはひょっとしたらこれが初めてかもしれない。
 私としてはとにかくネタをだしまくることに精一杯で、進行など考える余裕がまったくなかったのだが、終了後の酒席では立岩さんや聴衆の方から「1時間半回ったところからエンジンがあったまってきたのか面白くなってきた」とのご意見が出たので、では次回は途中休憩ありしゃべる側も聞く側もご飯食べながらでよしで5時間くらいではどうか、とのプランが浮上。それで構わんという書店やイベントスペースの方おられますか。ご連絡ください。