土塚理弘・五十嵐あぐり『BAMBOO BLADE』(スクウェア・エニックス)

 アニメ化ということでコンビニ全巻置きという強烈なキャンペーンが展開されていたことではじめてその存在を知った(『ヤングガンガン』は立ち読みしてはいたが『荒川アンダーザブリッジ』とか太田垣康男原作の何がしたいのかよくわからん『フロントミッション』まんが以外はほぼスルー)のだが、何ですか、妙なまんがですね。
 妙な――というのは何というかストレートすぎるというか、古き良きというか。萌えまんがの皮をかぶった何か、いや実のところかぶってもいない。オタ系媚びまんがでもないしもちろん腐女子ねらいでもないし、むしろこれはかつての『なかよし』『りぼん』とかに近い世界ではなかろうか(よくしらんけど)。(メインヒロインが特撮好きなのだが、これがまた腐女子ではないのはもちろん、オタクというのもはばかられ、マニア、いやむしろただ単に無心な「ファン」と呼ぶしかないあたりがまたなんとも郷愁を誘う。)『ハガレン』『よつばと』とはまた少し異なった意味においてではあるが、これもまたオタ系メディアから出てきたパンピー向けまんがです。
 ――買う気まではまだ起こらないんだが。
 とりあえず1巻は;
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757515308/interactivedn-22

BAMBOO BLADE (1) (ヤングガンガンコミックス)

BAMBOO BLADE (1) (ヤングガンガンコミックス)


 ちなみに、本作はほのぼのへたれ系剣道まんが(ギャグあり)です。