中学受験社会の副読本(!)

 このコンセプトでいろいろ見繕っているのだが(『まんが日本の歴史』等は必携)、とりあえず2冊;
ニコラウス・ピーパー『親子でまなぶ 経済ってなに?』主婦の友社
http://www.bk1.co.jp/product/2456983?partnerid=p-inaba3302385
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4072426199/interactivedn-22
 ヨーロッパ史に準拠しているのはまあ仕方ないか。経済の歴史と現在について大事なことがひと通り書いてあります。大学まで役に立つ。ふり仮名がついてるのがよい。
小熊英二『日本という国』理論社
http://www.bk1.co.jp/product/2663146?partnerid=p-inaba3302385
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4652078145/interactivedn-22
 日本近代史について見通しをつけ、時事問題についても一定のパースペクティブを身に着けるにはうってつけ。伝統校、いや中堅校でも老舗はおおむね「戦後民主主義」を大事にしているところばかりですから。
 近世以前は何か他の本(網野善彦? ひょっとして司馬遼太郎?)で補う。経済については目をつぶる(つうか中学入試の社会の問題のレベルでそこまで気にしても仕方がない)。導入部の教育についての議論もカッコに括る(そこそこ勉強はよくできるが、何だか教師が馬鹿でやなやつだったり、愚劣ないじめがあったりして、学校が窮屈でいやでたまらない一部の子供の気持ちをやわらげる役には立つ。うちの子は今のところそうではない。つうかもっと真面目に詰め込みで勉強教えろよ学校。それから教師を増員してもっと暇をやれよ)。やはりこのシリーズはふり仮名がよい。