別館更新

立岩真也『ALS 不動の身体と息する機械』紹介。
たまには大口叩くのもいいでしょう。ねえ。


まだ買っていないのだが、山之内靖『受苦のまなざし 初期マルクス再興』(青土社)が大変に気になる。
ある時期以降、ことにウェーバーの「資本主義の精神」論に関するやけに強い解釈を打ち出すようになったり、あるいは「システム」概念をやたらふりまわすようになったことにかなり違和感を覚え、以来氏の著作は敬遠していたのであるが、ウェーバーにおけるニーチェ的契機の強調とか、フォイエルバッハ疎外論の再興はともかくとして「受苦性」の強調などは正しい問題提起だと尊重していたつもりである。
さて本書はまさにその「受苦性」概念への最初の着目となった、70年代半ばの『現代思想』の連載が、書下ろしを加え、30年近くたってからやっと刊行されたという代物である。さてどうしたものか……。