宮台真司・鈴木弘輝・堀内進之介『幸福論―〈共生〉の不可能と不可避について 』(NHKブックス)

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 店頭に出るずいぶん前に、編集者さんからいただいて読んでました。宮台さんとお弟子さんたちとの緊張感のある鼎談で、勉強になります。
 ところでここでの宮台さんの主張って要するに「永久革命」論なんですが。宮台さんがここで「ソーシャル・デザイン」と表現しているものをすべて「革命」に置き換えたってほとんど話は通じちゃうわけで。
 で、ひとつ気になるんですが、どうしてそんなに「革命」したいんですか? そんなに世の中何とかしなけりゃいけない、それこそ「構造改革」しなきゃいけないような問題ばかりですか? 
 あと「エリートによるソーシャル・デザイン≒革命」を「ファシズム」と等値しちゃっていいんですか? 巧妙な、気づかれないうちに進む社会統制は「ファシズム」ではないでしょう。大衆運動がなければ「ファシズム」ではない。