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モダンのクールダウン

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オタクの遺伝子 長谷川裕一・SFまんがの世界

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「公共性」論

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 『「公共性」論』honto電子書籍
社会学入門 〈多元化する時代〉をどう捉えるか (NHKブックス)

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宇宙倫理学入門

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政治の理論 (中公叢書)

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「新自由主義」の妖怪――資本主義史論の試み

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社会学入門・中級編

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『不平等との闘い』正誤(初版):

21頁「『 人間 不平等 起源 論』 では ルソー は、…… ホッブズ 自身 の 議論 も また 興味深い もの です。」まるまる削除。(2016年6月17日)
178頁3行目の後に以下を挿入。
「またマル1とマル2´の場合と同様に、マル3´とくらべたとき、マル4´では定常状態への収束が遅く、生産水準が永続的に低くなってしまいます。出発点での分配が不平等であればあるほど、より一層収束が遅く、生産水準の低下がひどくなるのも同様です。」(2016年7月19日)

木庭顕先生よりメール転載

 木庭顕先生の「日本国憲法9条の知的基礎」(『法学セミナー』2019年8月号)を読んでの吉良貴之氏のブログエントリを受けてのツイッターでのやり取り、とりわけ私のスレッドに対して、木庭顕先生よりメールでコメントをいただいたので、行分け等修正したうえで転載する。転載の許可はいただいている。

 

非軍事化の達成、集団の実力の克服、のために、軍事化のメカニズムである、「半族」を利用したInitiationがかかわっているというのは、ギリシャ史学では、Vidal-Naquetの有名な研究があり、それによると、しかしこの軍事化メカニズムを掘り起こしかつ徹底的に神話化儀礼化する加工にポイントがあります。

これは私の見解ですが、この点ローマに関してBruniも気づいていました。

これがどこに来るかと言えば、政治的人文主義ないし共和主義の文脈で(アメリカで)市民軍が礼賛されることがあるが、それはリアルと儀礼を混同した議論だ、ということになる。とはいえ、ポーコックはイギリス革命におけるmilitiaの役割を高く見ます。

近代はむしろこの神話化儀礼化というポイントをはずして「まじで」やっちゃった(とはいえ、ご存じのスコットランド啓蒙では、Humeなどの派が強く軍事化を否定した - 私の議論に最近経済畑の人の理解が顕著である事につながる、なんだかフィーリングが合うなあ、と思っています)。

ギリシャにもそういう逸脱は常にあり、ローマでも結局致命的になる。軍事化メカニズムは必要悪だが、しかし逸脱防止にはまだまだ工夫が必要だ、ということになります。

以上の点は、これまでの私の著作(主として三部作)でいずれも詳しく論じられています。

一番さしあたりは、三谷書評の駐の末尾です。

なお、私の9条論は平和主義ではなく、私は平和主義に共感を覚えるものの、

9条はそれではなく、極めて現実的法的なデヴァイスで、従来の政府の立場を強く基礎づけるものである、つまり防衛のためのよく限定された、しかし高度な組織と装備を持つことを指示するものである、と解釈します。

いずれにせよ、私が言いたいのは、それもどうでもよく、床屋政談でなく、学問的に議論しろ、その際に時空に大きく広がる視野を持て、ということです。日本がどうしただの、今の日本の国際環境などから論ずるのは、転倒している、ということです。

 

――暴力・闘争の神話化・儀礼化による解体再編というポイントは、かつて関曠野先生や田島正樹先生が強調されたところであり、おそらくはスポーツの起源とその機能といった論点ともかかわるかと存じます。(稲葉)

 

スポーツの引照は的確です。ご存じのとおり、ギリシャにおける競技あるいは狩りはそういう役割を果たしました。しかし本当に狐を殺すのかというのが今の問題です。

 

木庭顕の西洋中心主義

 木庭顕が協力した朝日の記事に対して一部から「今更のヨーロッパ中心史観」「中世・イスラーム無視」とか頓珍漢な噴き上がりがあったようだ。後者については「紙面が限られていることを無視したないものねだり」ですませてもよいし、そもそもイスラームが古典期ギリシア・ローマの継承者であり、後期中世と人文主義における古典受容がそれを経由していることなど別に言うまでもない前提だろうと茶々を入れてもよいのだが、前者についてはそうもいかない。
 ここではっきり言っておくと、木庭史観は当然ながらものすごい「西洋中心主義」である。ただしそこでいう「西洋」とは「古典期ギリシア・ローマの継承」くらいの意味である。そのように考えたとき、日本人は当然のこととして西欧人もまた「西洋によって知的に植民地化され教化された蛮族」に他ならない。「政治とは何か、法とは何か」を絶えず問い返しつつ実践することなしには、誰も「西洋の正統なる継承者」と自認して、安穏とふんぞり返る資格を持たない。
 そもそも木庭によれば「政治」も「法」も普通名詞ではなく固有名詞であり、古典期ギリシアに生じ共和制ローマでリファインされた特異な仕組みのことに他ならない。それ以前の人類史においては、その原型や前駆形態こそあれ「政治」も「法」も存在しないし、それ以降もその継承、模倣、あるいは似て非なるイミテーションがあるだけだ。政治とは単なる権力現象ではなく、法とは単なる規則ではない。
 人類普遍の「政治」とか「法」の基本形を「西洋」が体現しており、他の遅れた地域はそれを模範として追随する、とかいうのではない。「政治」も「法」も今でいう南欧の片田舎で生まれたごくごく特異な現象なのだ。それが「一人ひとりの人間を平等に大切にする」という、こちらはほどほどに人類普遍と言えなくもないアイディアを、社会的に実装する仕組みの、特異な一タイプに過ぎない。問題はそれよりましな仕組みを我々はいまだ思いついていない、ということだ。キリスト教イスラームなどの唯一神教の仕組みのうちのいくつかが、せいぜい二番手としての地位を主張するのみである。

 

 

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