しこしこ

 John E. RoemerValue, Exploitatioon and Class, Horwoodを地道に読む。『分配的正義の理論』(木鐸社)を見る限り、ローマー自身にとっては搾取論は過去のものであるようだ(搾取イコール不公正というわけではない、よって搾取論は公正論として不十分である)し、それはそれで一理あるとは思うのだが、やはり彼の「階級―富―支配―搾取の対応原理」というのはマルクス経済学の核心のひとつの総括として興味深い。
 しかし経済数学をきちんと勉強せねば、ということでいくつかの教科書でノートを取っているのだが……。思い余って半世紀も前の二階堂副包『現代経済学の数学的方法』(岩波書店)をネット古書で注文。
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