長崎浩『動作の意味論』(雲母書房)

 『からだの自由と不自由』(中公新書)を積ん読にしていたが、ぱらぱら立ち読みして第6章「アフォーダンスというトートロジー」にぴんと来て衝動買い。
 「ギブソン理論の面白みはその発見学的性格にある」「ダーウィン進化論の流れにある生物法則として、ギブソンの着眼は生かした方がいい」などの記述に、ダーウィニズム(と人間原理)は元来発見法であると考える身としてはうんうんとうなずく。
 ギブソニアンのいう「生態学的アプローチ」にはなんだか妙な反ダーウィニズムの匂いがして警戒していたので、こういうオーソドックスなダーウィニズムアフォーダンス論を素直に統合しようという試みには安心感がわく。
動作の意味論―歩きながら考える
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