中途半端な感想・追記

http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20090419/p1
の続き。

 結局『ハーモニー』においても、自傷少女のイライラは突き詰めたところ「自分みたいな存在をこれ以上生まないような世界を作る」という公徳心あふれる行いに回収されてしまうところが嫌ですね。実に嫌味。


 ところで、ポストモダン左翼(それこそ68年世代まで含めての広義での)においては市民的抵抗者とパンクスとのあいだの究極的予定調和への信仰があったのではないか。しかし実際には両者は多少は重なりこそすれ同じものではないのだろう。今更「いやパンクスとスキンヘッズは違う」とか言ってもはじまるまい。