松本仁一「国を壊す」

 『カラシニコフ』シリーズで知られる朝日の松本氏の新レポが朝日本紙で連載中。独立当初は優等生だったはずがあっという間におかしくなったジンバブウェの話。必読。
 無定見な社会主義をやるとこうなる、ということか。しかし「定見のある社会主義」は果たして可能なのか。
 今更ながら、「地獄への道は善意で敷き詰められている」というレーニンの警句は社会主義にこそ当てはまってしまうという歴史の皮肉を通り越した悪意に恐怖する。