大澤真幸『ナショナリズムの由来』(続)

 いろいろ勉強にはなるんですよ。でもまえからみんなが思ってたように、相変わらず何でもかんでも「第三者の審級」論に回収していくその手際がお見事ながら「何だかなあ」て感じ。
 それからやっぱり、論理学の理解がおかしくありません? 述語論理を持ち出さないとうまく定式化できない問題を、無理やり命題論理の枠に押し込めようとして、変な神秘的なお話になってたり、あるいは直観主義論理の話をすればいいだけのところを、無限についてのこれまた変なお話になったりしてるような……。