「経済2.0」とか「複素経済学」とか

 何のことか分からなかったんですがようやく分かりました。
 まあこういう言葉を使うだけで「私は何にも分かっていません」ないし「これは釣りです」という意味に直ちになるわけですが。この方の場合どちらなんでしょうが。(関係ないけどこの方長谷川裕一ファンですねえ。ぜひ拙著『オタクの遺伝子』をお読みいただきたい。)
 とりあえず山形氏のこれでよいでしょう。
http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20061103/p1
http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20061104/p1
 あと私の
http://hotwired.goo.ne.jp/altbiz/inaba/031202/textonly.html
とか、『所有と国家のゆくえ』末尾の稲葉「経済成長の必要性について」とかをご覧ください。


 そういえば、GDP(古くはGNP)という指標の限界については昔から散々議論があって、一時期社会学の方では「社会指標論」という議論があったんですが、あれはどこにいったんでしょうかね。完全に廃れてしまった。
 UNDPの「人間開発指数」なんてのも社会指標の一種ですが、あれは社会学じゃなくて、アマルティア・セン以降の厚生経済学、社会的厚生関数の考え方の影響を受けている。
 何でしょうかねこれは。