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１月24日
「しかしこういう話っていうのはどうも結局は「古典的教養の復権」という話に結びつきがちなのだが、俺は教養科目なんざ、そういうのが好きな一部の東大と京大の学生が学べばそれでよいと思うのだが、どうか。東大と京大よりも下の大学は、逆にもっと徹底して実学を目指した方がよいのではないか。もちろんこの場合の実学とは、「マネジメント経営管理カウンセリング学科」とか「臨床貿易経営マーケティング国際流通専攻」とか「ファイナンス英語開発福祉環境アセスメント課程」とかではなく、例えばもっと役に立つもの、民事裁判の勝ち方、子どもを生まずに老後を安心して暮らす方法、結婚した方がいいのかしない方がいいのか、政府の政策に反対の意思表示をするやり方、セクハラとの闘い方、子どもや動物への虐待を目撃した時にどうすればよいか、フリーターがいきなりクビを切られたときの身の処し方、どうしてこんなに金持ちと貧乏人との差が大きいのか、これからさらにその差が開くそうだがそれはどうしてか、新来外国人はほんとうに犯罪率が高いのか、性犯罪者はほんとうに再犯率が高いのか、などなど。まったく、最近の若い奴は合計特殊出生率も知らん！ 俺も知らんかったけど！ 」
いいことをおしえてあげよう。
大学の先生にはだね、古典的教養の人も「実学」の人もそういう「徹底した実学」を教えられる人などろくにおらんのだよ。
しかしたぶん中学高校にはもっと少ないが。
