ベーシックインカムとベーシックキャピタル――と金融屋

資本主義が嫌いな人のための経済学

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を読んでいて著者ヒースが「ベーシックキャピタルよりベーシックインカムの方がまし」という主張を「双曲線割引」というか「あぶく銭は身につかない」効果から説明している(北米先住民居留地における一時金や、宝くじ高額当選者の事例などで補強している)のを見て少し考えた。
 言われてみればかなりもっともらしいのだが、ここに金融セクターは必ずやビジネスチャンスを見出すはずである。
 ベーシックインカムが導入されれば、その受給権は将来にわたる担保として機能するので、既存の消費者金融はそこに新たなフロンティアを見出すであろう。
 ベーシックキャピタルが導入されれば、これを預かって本人のかわりに管理する信託ビジネスがこれまた発展するはずである。
 ここまで考えたとき、果たしてどちらが問題含みであろうか? 


 ベーシックインカムを論じてる人たちは、このあたりどのようにお考えであろうか。またこの辺の問題を真剣に考えるには、ファイナンスの人だけではなく民法の人たちの知恵も借りないといかんはず。

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