告知

紀伊國屋書店梅田本店特別企画
立岩真也×稲葉振一郎トークセッション「希望の国家論」

能力主義や自由競争がもてはやされ、「自分の労働により作ったものは自分のもの」というロジックが蔓延するなか、社会の不平等化の懸念は高まるばかりだ。経済や市場の優位を説くリバタリアニズム的立場は、社会を根源的に豊かにしているのだろうか? その問いを検証するべく、「所有」「分配」「市場」といった原理的な問題に立ち返って考察してゆく。その中で、市場は、これまで経済学者が想定してきたパレート改善型の底上げ機能を有する万能なものとは限らないこと、それゆえ必要に応じて市場の調整をしたり、結果の平等を配慮しなくてはならないことなどが明らかになる。しかし、市場経済を軸に回っている社会において市場軽視や経済効率の減退はあり得ない。とするならば、経済的な側面と福祉的な側面を考慮しつつ、国家はどのような役割を果たすべきなのか?――倫理の立場で社会的提言を活発におこなう二人が、真に豊かで人に優しい社会を構築するための理論的枠組みを語り合う、刺激的な対談!

■日時 3月11日(土) 13:00開場(13:30開演)/16:30終了予定
■会場 阪急ターミナルビル 17階特設会場(定員100名様)
■入場料 1,000円(税込)
■チケット販売 入場整理券は紀伊國屋書店梅田本店5番カウンターおよび6番カウンターにて販売中です。
■お問合せ 06-6372-5821(10:00〜22:00)
■協賛 日本放送出版協会

◎イベントの日時・時間については急な変更等ある場合がございます。詳細は各店にお問い合わせください。
◎定員になり次第、チケットの発行を終了させていただきます。ご了承下さい。


http://www.kinokuniya.co.jp/01f/event/event.htm#umeda

近刊ネタ

546 :名無しさん@社会人:2006/02/14(火) 00:27:11

近刊予告
吉原直毅・松尾匡著(聞き手:稲葉振一郎
マルクス経済学の回収〜厚生経済学の片隅』
定価:2200円 B5 226pp 太田出版
帯コピー:「マルクス厚生経済学の片隅で臨終を迎える」

http://academy4.2ch.net/test/read.cgi/sociology/1130495574/546

 それもいいかもしれんが、売れないだろ。
 もちょっとかわいい題名を考え中です。

「立憲主義」について

 いろいろ考え中だよ。長谷部恭男はやっぱり面白いね。樋口陽一も(どうも体質に合わないところがあるのだが)重要だよね。『比較憲法』新版ほしいよね。
 毛利『民主政』は読んだので次は
阪口正二郎『立憲主義と民主主義』
日本評論社
http://www.bk1.co.jp/product/1981198?partnerid=p-inaba3302385
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4535512523/interactivedn-22
 をざっと見たよ。
 蟻川恒正『憲法的思惟』も読むべきですか?

マリー=ロール・ライアン『可能世界・人工知能・物語理論』(水声社)

 虚構理論の部分は三浦俊彦と、また物語理論の部分は大塚英志と問題意識を共有しているよ。
http://www.bk1.co.jp/product/2634881?partnerid=p-inaba3302385
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489176550X/interactivedn-22