大塚英志・大澤信亮『「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか』(角川oneテーマ)

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 第一部は前に予告されていた「オタク的表現の起源はファシズムにあり」論。ファシズム起源説と言うより戦時動員起源説。非常にごもっとも。
 関連してアメリカSFの(キャンベル編集長のアスタウンディング[現アナログ]の)「黄金時代」のことも気になっている。要するにあれは戦争協力小説だったということか? 戦時下の紙統制をどうやってアスタウンディングは切り抜けたんだろうか。『SF雑誌の歴史』に書いてある?
 第二部は「ジャパニメーション振興なんか無駄だからやめろ」論。これまた非常にごもっとものように見えるんですが。萌え市場なんて大したことないし、日本アニメは絶対ハリウッドには勝てないというのもその通りだと思うし。
 10月22日の東京映画祭シンポでは何が起きたんでしょうね。