別館更新

 いやロマサガ面白いよね。じゃなくて。
 お断わりしておきますが、『諸君!』記事のナイスなタイトルは全て編集部によるものです。もちろんアオリもキャプションも。「ゴキブリ」とか「キモイ」とか若い人やハイセンスな方々やお上品な皆さんに好かれようなどという気持ちがまったくないところが清々しくて実によい。惜しむらくは寄稿者の中にご自分を「良識の徒」と勘違いされておられる方が若干おられるように見受けられる。

追記
 『諸君!』は意外と読まれているのだろうか、顔写真効果もあってかこの間は守衛さんに、今日は他学部の知らない先生に「読みました」と声をかけられた。
 前にも書いたことだが、亀和田武も言ってたように、ファナティックなカルト誌に近かった保守論壇誌が近年成熟しつつあるように見える。まあ勿論こういう動向は水物で、編集者の個性に左右されるところが大きいのだが、ことに『諸君!』について言えば「つっこみ」機能がある程度自覚的に装備されているように感じる。保守論壇誌でも『正論』にはどうもこの「つっこみ」機能が弱いようだが。
 そして『世界』や最近の『現代思想』が頼りなく感じるのも、こういう「つっこみ」機能の不足にあるのではないか。あるいは「とほほ」感不足といってもよいが。
 「反省」が足りなくて独善的だというのではない。仮に「反省」があってもそこにユーモアや余裕が足りなくて、読んでて息苦しくなるのだ。