お買いもの

リトル・ピープルの時代

リトル・ピープルの時代

 読んでみました。悪のイメージにちょっと疑問が。宇野さんは結局「善悪の区別は公的なものとしてはない」という説なんだろうが、ぼくとしては『預言者ピッピ』のいっそカトリック的と言ってよい「悪ふざけ」論に魅力を覚える。
学校と社会の現代史 (放送大学叢書)

学校と社会の現代史 (放送大学叢書)

 放送大学教材をリファイン。『革新幻想』と並んで先生の故郷佐渡島の両津についてのエピソードが読ませる。
国策民営の罠―原子力政策に秘められた戦い

国策民営の罠―原子力政策に秘められた戦い

我妻栄は偉い」とは聞いていたが。 竹内先生が「小田実の最高傑作」とおっしゃるのでネット古書を手配。
竜を駆る種族 (ハヤカワ文庫SF)

竜を駆る種族 (ハヤカワ文庫SF)

 旧版を持っていたのだが改訳してあると聞いたのであわてて。でも旧版の武部本一郎の挿絵も捨てがたい。

いただきもの

 版元より。なかなか盛りだくさんである。ありがとうございます。
社会政策の視点―現代社会と福祉を考える

社会政策の視点―現代社会と福祉を考える

 若手の福祉研究者が集まって作ったオリジナルな教科書。英国のcritical social policyからインスパイアされた構想に則っており、なかなかよさそうであるがちょっとだけ文句。
 筆頭著者、全体の3分の1以上を書いている圷さんに教科書執筆への参加を依頼されたのはもうずいぶん前のことになる。その時の構想では福祉プロパー以外にもぼくのようなよそ者にも頼んで総勢10名以上の大所帯で作ることになっていて、「考え直せ」と言わざるを得なかった。それくらいだったらテーマを限って一人1冊のシリーズものの方がましだ、とも言った。(ここここ)を参照。
 さてできあがってきたものは執筆陣を少数精鋭に絞り込み、過度に欲張らない構成になっていてまあよし、なんだけど……。なんだか今度は迫力を欠いた代物になってしまった。
 あとやっぱり英国のsocial policy and administrationを準拠枠にして考えることが、今現在、しかも日本において、どこまで有効なのやら……正直に言ってこれでは財政学(マクロ経済学はもちろん、マルクス経済学の国家独占資本主義論も含めて)にも社会保障法学にも、それどころか旧社会政策学残党たる労働問題研究にも勝てないと思うな。この辺については金子君のこの記述などが参考になります。