アルフレッド・ベスター『ゴーレム100』(国書刊行会)

http://www.bk1.co.jp/product/2800477?partnerid=p-inaba3302385
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4336047375/interactivedn-22

 6月25日発売。販促イベントが7月6日に。
http://garth.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_c58c.html
http://www.kokusho.co.jp/news/index.html

『ゴーレム100』はベスター幻の奇作。
「ベスターはガラクタから芸術作品を作りあげたのだ」というデーモン・ナイトの『虎よ、虎よ!』評を受けて、『コンピュータ・コネクション』を「ガラクタのまま、芸術作品にはならなかった。そこがすごいのだ」(大意)と絶賛したのは大森望さんだが、『ゴーレム100』はもっとすごい。ガラクタ以下で完全にぶっ壊れている。「唖然とするようなクズ小説」(若島正)以外の何物でもないけれど、唖然とするだけの価値はある。
『ゴーレム100』を「ベスターズ・ベスト」と確信し、訳了できないまま亡くなった野口幸夫氏のご冥福をあらためて祈りたい。

殊能将之先生の日記:
http://www001.upp.so-net.ne.jp/mercysnow/Reading/read0509.html
より引用。