ワークショップ『人工知能と経済の未来』を考える(2016年9月17日@早稲田大学)報告メモ

 スライドは間に合いませんでした。

=========

・井上が強調してはいないこと――井上の議論は強いAI・超知能・シンギュラリティについては懐疑的→人工知能機械は人の財産であり続ける→ピケティ的展望:資本所有者と無産者の間の格差の増大


・仕事を奪われない人々とは? 人工知能と協働できる技能の保有者→人的資本格差、技能偏向的技術進歩の継続?


・望ましい未来像として、井上的福祉社会は適切か? ⇔ 財産所有者の民主主義(ロールズ)、奴隷なき古典的共和主義(全員が有産者)


・共和主義的展望まで含めるならば、成長が格差を増大させる一方かどうかは、まだわからない。


・あえて井上から一歩踏み出し、知能爆発(ボストロム他)後を展望するとするならば――
 超知能は市場経済を排し、社会主義へと至るか?
 cf.ボストロムのシングルトン――超知能同士の競争は自然独占に導く。


・そもそも月数百パーセントを超えるハイパーグロースは、自然人主体では続くとは思われない。少なくともHLMIが主体では?


・環境制約の問題をどう考えるか? ハイパーグロースは消費の極限までの効率化を要する。おそらくは人体改造(より少ない栄養・エネルギー消費で生存を維持することができるように)なしには不可能。