娘の中学受験

 小島さんや吉田君も報告されているので私めも。
 「ゆとり教育」の薄さと横浜の児童福祉・公教育の惨状(保育園は少ないし児童館はそもそも存在しないしそもそも中学校で給食がないってどういうことなの)に恐怖して私立受験準備を開始したのは割と早かったわけですが本人が嫌がったので塾には通っていない。基本は某Z会
 渡米前4年生終わりには某日能研の模試で偏差値55程度を叩き出すも、1年間の渡米が災いして帰国直後6年生4月に受けた模試では40を切る。
 どうせ塾に入れても選抜クラスには入れないし、それだったら在宅受験でもかわらないし、意外と金もかかるし、というので思い切ってプロ家庭教師にお願いする。娘もなつき、本来の時間を大幅に超えて熱心にやってくださったが、正味の時間の半分くらいしか狭い意味での「受験勉強」はしていなかった。せっかく家にゲームがない状況なのに娘にDSやらせないでください先生。
 模試の偏差値は夏前になんとか50を超えるところまで行くが、夏休み後に再び30台に逆戻り。その後も40台が続くが、ようやく12月末、最後の模試で60弱をマーク、第一志望の横浜女子御三家の一角のギリギリボーダー圏内に滑り込む。


 迎えて本番、1月のお試し受験の某四国の東京受験は突破して2月1日の第一志望はあえなく玉砕。6日まで毎日試験三昧で、結局中堅女子校A、Bに合格、某私立大学付属校(外部進学重視のいわゆる「準付属校」)に繰り上げ合格。親としては付属校に行かせたかったが、娘の強い希望でAへの進学を決定。


 A校、B校は進学校とは言え中堅女子校なので、どうしても理系に弱い。親としては「理系にしたい」とまでは言わないが、理系嫌いにはなってほしくないので、理系に強い学校にできれば行かせたかった。御三家は当然女子校としては理系に強いし、準付属校は共学なのでやはり理系に強い。ということでせっかく繰り上げ合格をもらったのだから親としてはどうしても準付属校に行ってほしかった(近所だから交通費も安いし何より食堂があるからいざとなれば弁当なしでもいけるし!)のだが、娘はどうしても嫌だといったので仕方ない。


 というわけでこの間某SEG系列の塾の数学コースの入会試験を受けさせて、めでたく合格したのでとりあえずお世話になることにした。既に受講したプレ講座では、グラフ理論の初歩やゲーム理論の話題(ホテリング・モデルにムカデゲーム)、更に「抜き打ちテストのパラドックス」の話題も出ていて頼もしい。
 娘はこの塾の英語コースにも関心を示しているが、さてどうしたものか。幸い半年の現地校暮らしのおかげで、現在でも中二修了程度の英語力(過去形はオーケー、完了形はあやしい)はばっちりキープしているし、何よりリスニング能力は高い。


 しかしあれだよね、ぼくの頃は「私学に行けば現役のうちは予備校いらんだろ」って感覚だったけど、今はぜんぜん違うのね。それどころか私立一貫校の生徒専門のコースが当たり前にある――貧乏人は勉強するなってことですか?