お買いもの思案

増大派に告ぐ

増大派に告ぐ

 不穏。
 コーマック・マッカーシーがお手本なんだろうか。まあ単なる人まねお勉強本ではないような気がする。
 ファンタジーノベル大賞でなくてもよかったのではないかと。


内向の世界帝国 日本の時代がやってくる

内向の世界帝国 日本の時代がやってくる

 増田さんついにマルクス主義者に! 「デフレは死んだ労働に対する生きた労働の比重の高まりを意味する!」とか言われても困る。
 政策提言としては小野先生や大瀧雅之さんに近い、悲観的ケインズ主義。金融緩和政策の有効性は全否定。


はじめての刑法入門 (ちくまプリマー新書)

はじめての刑法入門 (ちくまプリマー新書)

 この人どう考えても「人権派」ではないし監視社会化全面肯定なんだが、メーガン法には否定的だし犯罪者・被疑者の人権についてはかなり積極的な論陣を張っています。
 「割れ窓理論」的な「厳罰化より確実化」という主張はその通りだろうと思う。
 ところで「終身刑ではなく死刑を」論の論拠の一つとしてその(生かして食わしておくことの)高コストが挙げられ、本書でも軽く論及されているが、中嶋博行が言ってるような「民事責任も負わせてとにかく稼がせて遺族に賠償させる」論はどうなんだろうか。