日本で出たそうで気になっているもの

人生越境ゲーム―私の履歴書

人生越境ゲーム―私の履歴書

 山形先生もほめておられるので。
 ところで新左翼運動史の史料としての価値はどうなのか。
 なんつうかで開陳されていた「新左翼勝ち組史観」とでもいうべき能天気さが何となく引っ掛かるのですよ。もちろん氏の天候転向は結果的には正しかったわけで、そのこと自体に異を唱えたり批判するつもりは全くないのだが、それにしても「実はエスタブリッシュメント入りした旧新左翼が世の中をリードしている」と言わんばかりのエッセイにはちょっと鼻白む思いがした。


ジェンダー経済格差

ジェンダー経済格差

 このテーマについてのこの方の論文は読んだことがあります。興味深い内容でした。


「はだかの王様」の経済学

「はだかの王様」の経済学

 ベタな表紙や……。


兵器の歴史 (ストラテジー選書)

兵器の歴史 (ストラテジー選書)

戦争の読みかた―グローバル・テロと帝国の時代に

戦争の読みかた―グローバル・テロと帝国の時代に

 加藤朗先生新著ラッシュ。
 ところで欧州反核運動出身のメアリー・カルドーとリベラル名門出身で米核戦略のインサイダーだったのフィリップ・バビットは、一見対局対極のようでいて、今や結果として案外互いに近いところでものを考えているような気がする。

追記

 青木『人生越境ゲーム』を紀伊国屋で入手、ざっと目を通す。
 自慢話――もあるにはあるが、蹉跌についても気負いなく飄々と描いておられるあたりはやはり尊敬に値する。能天気さが被害者意識の希薄さと裏腹であるのなら、責める筋合いはないですね。被害者意識の薄さ、というのは得難い美徳だと思う。