近刊告知

 稲葉振一郎松尾匡・吉原直毅
マルクスの使いみち 人文系ヘタレ中流インテリのためのマルクス再入門』(太田出版
 3月10日ごろに店頭に並ぶ予定だそうです。それもこれも月曜につつがなく校了すれば、の話です。共著者のひとりはアメリカ出張中です。

『現代形而上学論文集』(勁草書房)が

楽しすぎる。むずいけど。
 柏端達也のあとがきは人となりをしのばせてナイス。「黒々」「ふさふさ」への妄執はなんだ。
http://www.bk1.co.jp/product/2646523?partnerid=p-inaba3302385
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4326199482/interactivedn-22
 テーマのひとつ「性質」論は『思想』2月号特集「心のありかと性質の存在論」ともかぶる。

新しい社会科の教科書?

 別に今日ブルーバックスの高校理科全4巻を大人買いしたからというわけではないですが。教養は大事だねということで。
http://d.hatena.ne.jp/amyamy2006/20060219/1140312576
ガチャピンファンさん経由。


 前々から思ってるんですが、なんでみんな扶桑社版「新しい歴史・公民の教科書」を批判する人たちは、「新しい科学の教科書」みたいな検定無視「教科書」を作って対抗しようとせんのですか。連中は自分らの教科書を書店で売ってるし、その他に『国民の歴史』だのなんだのも売ってるじゃないですか。何で同じことせんのですか。
 多分それが一番だと思うんですが。つまり「政治的に正しい正しくない」などという話はほっといて、「タコな指導要領と検定制度の下ではまともな教科書なんか無理だから、現代社会科学の水準を踏まえて、現代人にとって必須の教養としての中高社会科のコンテンツをきっちり提案しよう」で。


 どうなんですか小田中先生? 最近社会科教育のべんきょうもなさっておられるんではないですか。全国の社会科教師のみなさんがたのなかには、きっと理科教育MLを横目に悶々としている人もいるんではないかと思うんですが。