ディヴィド・キャナダイン編『いま歴史とは何か』(ミネルヴァ書房)

http://d.hatena.ne.jp/odanakanaoki/20050525/1116982835
http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/20050525#p1
で話題の本書、店頭で「エピローグ」と「訳者あとがき」を立ち読み。
……「訳者あとがき」を読んではいけません。バカが伝染ります(というと「読んで笑え」という煽りにしかならんということはわかっているのだが)。というか富山御大は仕方がないが(しかし正統的なフランス近代史の泰斗遅塚御大まで変なこと言わないでください)、いったいこの訳者たちは、訳したご当人のくせに何を言ってるのか、それとも訳すのに精一杯で理解する暇がなかったのか。
せめてハッキング『言語はなぜ哲学の問題となるのか』と戸田山『科学哲学の冒険』くらい読んでから出直してきなさい。

ダニエル・C・デネット『自由は進化する』(NTT出版)

http://www.bk1.co.jp/product/2560999/?partnerid=p-inaba3302385
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757160127/interactivedn-22
山形せんせいよりいただきもの。原著は見てないんだけど、とりあえず目に付いたところでつまらんチェックを。
ホンデリックの『あなたは自由ですか?』は大著A Theory of Determinismの翻訳ではありません。その縮約入門編というべきHow free are you?の翻訳だったと思います。(手元にないので未確認。)
ハート&オノレ『法における因果性』には翻訳があります。(九州大学出版会)
オースティン「‘もし’と‘できる’」には翻訳があります。(『オースティン哲学論文集』勁草書房
Frankfurtは日本語では「フランクファート」と普通表記されます。Skyrmsも「スカームズ」ではないかと思うが定かではない。
パウンドストーンのThe Recursive Universeの翻訳が『ライフゲイムの宇宙』です。
ライル『心の概念』には翻訳があります。(みすず書房