2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「労使関係論」は何だったのか?(13)

1990年代には、特に不況に襲われることのなかった日本以外の諸国を含めて、労働経済、労使関係への関心に比して金融、財務への関心が相対的に高まり、企業レベルに焦点を合わせた議論においても、労使関係、人事労務管理よりもむしろインベスター・リレーシ…

ジュンク堂新宿店にてトークセッションのお知らせ

稲葉振一郎『社会学入門』NHKブックス刊行記念イベント 社会学に立つ瀬はあるのか? 稲葉振一郎 × 北田暁大 ■2009年9月5日(土)18:30〜 格差や家族問題から国際紛争まで何でも扱う社会学。社会学者の数だけ理論があると言われ、そのアイデンティティが見…

文献スキャンの練習

読まないものも含めて本ばっかり増えて、研究室は比喩でなしに足の踏み場もなくて、定年までに一体どんなことになるのか想像もつかなくて、更に定年後にあふれかえった本を自宅に持ち帰れるはずもなくて。 他方滞米中に電子ジャーナルの便利さに取り付かれて…

お買いもの

ソーシャル・キャピタル―社会構造と行為の理論作者: ナンリン,筒井淳也,石田光規,桜井政成,三輪哲,土岐智賀子出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 2008/07/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 76回この商品を含むブログ (13件) を見る そろそろこの…

岡田暁生さんより

『社会学入門』のお礼状(西表の美しい蝶の写真をプリントしたオリジナルのはがき)で、過分なお褒めのお言葉をいただく。 ありがとうございました。 ちなみに以前長谷部恭男さんにいただいた『「公共性」論』へのお礼状にはエヴァンゲリオン初号機の切手が…

とりいぞぎ栗本薫「ぼくら」三部作について

『時代』『気持』は風俗小説として読むことができる。ことに『気持』は「オタク」という言葉もまたおそらくは「やおい」という言葉もなかった頃、もっとも早期におけるコミケ周辺の状況を描いたものとして注目に値する。『世界』は、まあ、なかったことにし…

お買いもの

物語論で読む村上春樹と宮崎駿 ――構造しかない日本 (角川oneテーマ21)作者: 大塚英志出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2009/07/10メディア: 新書購入: 12人 クリック: 69回この商品を含むブログ (43件) を見るニッポンの思想 (…

いただきもの

格差・秩序不安と教育作者: 広田照幸出版社/メーカー: 世織書房発売日: 2009/07メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (13件) を見る ありがとうございます。 時論的なものを中心に、しかし結構体系的にまとまっている。

「文化系トークラジオLife」番外編 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破」Part1〜3

http://www.tbsradio.jp/life/2009/07/lifepart.htmlhttp://www.tbsradio.jp/life/2009/07/lifepart2_3.htmlhttp://www.tbsradio.jp/life/2009/07/lifepart3_1.html ディレクターさんは「大丈夫」って言ってたけどやっぱり俺の声は聞こえにくいような。

トークイベントの企画中

9月初旬に、都内某書店(未定)にて拙著『社会学入門』(NHKブックス)刊行記念のトークイベントを行います。 ゲストは北田暁大さんの予定です。社会学入門 〈多元化する時代〉をどう捉えるか (NHKブックス)作者: 稲葉振一郎出版社/メーカー: NHK出版発売…

お買いもの

最底辺の10億人作者: ポール・コリアー,中谷和男出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2008/06/26メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 114回この商品を含むブログ (53件) を見る やはり目を通しておくかと。サックスも読んどいた方がいいのかな。どうもこの人…

Hさんへの手紙

昨晩はどうもありがとう。 いくつか言い忘れたことがあったので思いつく限りで補足します。こういう公開の場所に書いておけば、詳しい人が間違いを正してくれるかもしれないし。 昨晩も話したとおり、法律学者という存在はある意味経済学者以上に、閉じた世…

お買いもの思案

厚生経済学の基礎―合理的選択と社会的評価 (一橋大学経済研究叢書別冊)作者: 鈴村興太郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/06/23メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (3件) を見る 厚生経済学のテキストとしては西條辰義先生…

はだか祭りでしゃべれなかったこと

あれからいろいろ考えて「疎外論それ自体は必ずしも危険というわけではなく、否定する必要もない」という結論に達した。しかしこの結論にたどり着くためには、マルクス主義哲学の枠からは出る必要があるような気がする。 これは基本的には、クワインやデイヴ…

いただきもの

“人間”の系譜学―近代的人間像の現在と未来作者: 田上孝一,助川幸逸郎,黒木朋興出版社/メーカー: 東海大学出版会発売日: 2008/11/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る はだか祭りで田上さんよりいただく。なぜか安野モヨコ論…

「文化系トークラジオLife」に

呼ばれてしゃべりました。生まれて初めて放送局に足を踏み入れました。お題は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破』です。俺に恨みでもあるのか鈴木君。 とりあえず「否定派」という誤解は解けただろうか。 「番外編」ということでPodcast配信用だそうです。配信…

はだか祭りあとの祭り

とゆうことでレジュメを晒します。 ================================ 松尾匡『はだかの王様の経済学』コメント 2009.7.11 稲葉振一郎 評者の松尾へのいまだ満たされざる期待――旧著『近代の復権』以来の――はむしろ以下の二点にかかわっている。1.「疎外」…

買ってきたもの

中春こまわり君 (ビッグコミックススペシャル)作者: 山上たつひこ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2009/01/01メディア: コミック購入: 7人 クリック: 92回この商品を含むブログ (30件) を見る こういう人気作後日譚ものはなんとはなしにものがなしい。 が、…

『新劇場版・破』を再び見てきて

やはり何が引っかかっているのかというと「逆行」になっているというあたりが癇に障っているのだと改めて確認した。実は他のことについてはほとんど引っかかりはないのだな自分。 公式が二次創作というか、ファンフィクション的な振る舞いをしてしまうことへ…

『社会学入門』増刷のお知らせ

ありがとうございます。社会学入門 〈多元化する時代〉をどう捉えるか (NHKブックス)作者: 稲葉振一郎出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2009/06/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 18人 クリック: 224回この商品を含むブログ (121件) を見る 8月には…

柳沼行『ふたつのスピカ(15)』(メディアファクトリー)

ふたつのスピカ 15 (MFコミックス フラッパーシリーズ)作者: 柳沼行出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2009/06/23メディア: コミック購入: 7人 クリック: 34回この商品を含むブログ (71件) を見る あと1冊で完結。

入門教科書といえば(続)

これもサルベージ http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060222/p4

地元駅前某文教堂書店が

半分新古書店になっていた。つうか新刊コーナーよりリサイクル本コーナーの方が広いよ。 来るべきものが来ましたね。

入門教科書といえば

こんな話を5年前にしていたなあと思いだしてサルベージしてみる。 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20041125/p1 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20041126/p3 もしもこの合作教科書より前に私の単著教科書ができあがるようなことがあれば「腹…

フランス調査旅行からお帰りになったばかりの小田中直樹先生から

御葉書をいただく。(まだお読みいただいていないそうですが。) 「入門書はひとりでかくべきものであり、それを実行したあんたは偉い!!」 ありがとうございます。小田中先生もライブ・経済学の歴史―“経済学の見取り図”をつくろう作者: 小田中直樹出版社/メ…

お買いもの

近代日本の右翼思想 (講談社選書メチエ)作者: 片山杜秀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/09/11メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 210回この商品を含むブログ (43件) を見る 今頃読んでみる。さていかがなものか。

いただきもの

自由と公共性―介入的自由主義とその思想的起点作者: 小野塚知二出版社/メーカー: 日本経済評論社発売日: 2009/07/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (4件) を見る ありがとうございます。