2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

E・L・カニグズバーグ『クローディアの秘密』(岩波少年文庫)

クローディアの秘密 (岩波少年文庫 (050))作者: E.L.カニグズバーグ,E.L. Konigsburg,松永ふみ子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/06/16メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 41回この商品を含むブログ (82件) を見るFrom the Mixed-Up Files of Mrs. …

ピート・ハミル『マンハッタンを歩く』(集英社)

マンハッタンを歩く作者: ピートハミル,Pete Hamill,雨沢泰出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/08メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (7件) を見る 情感のこもった私的歴史エッセイ。 いつも気軽にぶらつく42丁目やユニオン・スクェアが…

『Invitation』連載

この間は『Pumpkin Scissors』でしたが、次回は『ふたつのスピカ』であるわけです。Pumpkin Scissors(9) (KCデラックス 月刊少年マガジン)作者: 岩永亮太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/03/19メディア: コミック購入: 1人 クリック: 53回この商品を…

カーをちょこっとかじっただけで、モーゲンソーもウォルツももちろんミアシャイマーも読んでいないのに、無理矢理リアリズム国際政治学について考えてみるよ。(続々)

http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20080524 今一度確認してみたいのだけれど、国際政治学と経営学・経済学との間にある並行性とその破れについて図式化すると: 国際政治学、ことにいわゆる「リアリズム」においては、国家を行為主体とする方法論的個…

ピーター・パーラ『無血戦争』(ホビージャパン社)

無血戦争作者: ピーター・P.パーラ,Peter P. Perla,井川宏出版社/メーカー: ホビージャパン発売日: 1993/12メディア: 単行本 クリック: 24回この商品を含むブログ (5件) を見る 十数年前に店頭で見て興味を覚えたが買わないままそれっきりになっていた本のこ…

ブックオフNY店のメモリアルデイのバーゲンセールで買ったもの

英米法総論 上作者: 田中英夫出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 1980/03/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (7件) を見る英米法総論 下作者: 田中英夫出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 1980/12/01メディア: 単行…

カーをちょこっとかじっただけで、モーゲンソーもウォルツももちろんミアシャイマーも読んでいないのに、無理矢理リアリズム国際政治学について考えてみるよ。(続:覇権安定理論の復習もするよ。)

一つ知りたいことは、オフェンシブ・リアリズムの人たちは国際政治経済についてどのような見解を抱いているのかということだ。彼らの考える国力の根幹は結局は武力とそれを適切に行使する戦略的知性ということになるだろうけれど、武力の下部構造って結局経…

カーをちょこっとかじっただけで、モーゲンソーもウォルツももちろんミアシャイマーも読んでいないのに、無理矢理リアリズム国際政治学について考えてみるよ。

そもそもここでいう「リアル」って何なのだろうか。通俗的な理解ではここでのリアリズムというのは必ずしも「実証的」とか「実現可能性を重んじた」という意味ではないと思う。そもそもまともな社会科学であればそれを実践できているかどうかはともかくそれ…

稲葉振一郎『増補 経済学という教養』(ちくま文庫)

【内容紹介】 誰しも「経済」と無縁には生きられない。だからこそ、経済学の基本ぐらいは押さえておきたい。経済学の主流たる「新古典派」、これに対抗してきた「マルクス経済学」――。こうした経済学のエッセンスを、数学を一切用いず、分かりやすく解説。 …

The Shield of Achilles書評

http://www.newleftreview.org/?view=2467 New Left Reviewか。評者はUCSCで思想史・歴史社会学をやっている。カール・シュミット論で単著があるね。 ちょっと眺めてみただけだけど「将来展望で、ミアシャイマーなども含めて、米国にとっての仮想敵国No.1と…

日本で出たそうで気になっているもの

変貌する民主主義 (ちくま新書)作者: 森政稔出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/05/01メディア: 新書購入: 10人 クリック: 123回この商品を含むブログ (67件) を見る やっと――やっとですか森先生!いま、働くということ (ちくま新書)作者: 大庭健出版社/…

田島正樹先生からお礼状をずいぶん前にいただいたけれど

お返事が遅れてしまったので少しこちらに書いてみるよ。 (『「公共性」論』を――引用者)一ベツした所、現状認識については私とはずい分違ふやうに思はれますが、理論的な点で少々食ひ違ふのは、進化論の評価でせう。(cf p-207)人間についての洞察としては…

今更ながら疑似科学について

以前にも触れたが、今回にせよ、菊池さんの粘り腰には本当に頭が下がるのだが、ここでいくつか備忘録的に思い出したことを書き留めておきたい。とりあえず断片的な記憶を断片のままに走り書きで引きずり出すだけなので、ピンときた方がおられれば、めいめい…

Wholefoods Market

というテキサス州はオースチン発のスーパーのチェーンがアメリカにはございまして、その支店の一つがUnion Squareにございます。 http://www.wholefoodsmarket.com/stores/unionsquare/index.html 加藤秀一大先生に「まさに消費の殿堂だから一度行ってみろ」…

憲法と財政と軍事

の三つ組のことばっかり、最近は考えている。無論バビットの大著のせいでもあるが、とあるところでひっそりと取り組んでいる国家学のおさらいのせいもある。ここに「福祉」をからめて四つ組にしたり、更に「教育」を絡めるともっと大変なことになるわけだが…

クルーグマン談話@朝日

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_887a.html http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20080513/p2 見てないのでメモ。どこかの図書館で見れるだろうけど。 付言するとhamachan先生のおっしゃる「リベラル」は松尾さんのいう「反右翼」に、「ソ…

日本橋ヨヲコ『少女ファイト(4)』(講談社)

少女ファイト(4) (KCデラックス イブニング)作者: 日本橋ヨヲコ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/04/23メディア: コミック購入: 1人 クリック: 75回この商品を含むブログ (124件) を見る やはりこちらで買うと高い。

Philip Bobbitt, The Shield of Achilles(Alfred A. Knopf)

The Shield of Achilles: War, Peace and the Course of History作者: Philip Bobbitt出版社/メーカー: Penguin発売日: 2003/03/27メディア: ペーパーバック クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る 長谷部恭男先生が「冷戦の終結と憲法の変動」で…

米は

電気がまより直火で炊いた方がうまいと思います。やはり。 そういえば丸元淑生先生が私の離日前に亡くなってましたよね。 遅ればせながらお悔み申し上げます。

とある気鋭の社会学者(関西方面)の名言

「めっちゃネガティブな『私はポジティブ光線』」

ニューヨーク暮らし

QueensのRego Parkというところに古い3ベッドルームのアパートを借りました。こっちの建物はなんでみんなこんなに古いんだ。レンガ造りで震度5でも来れば全壊するんじゃないか。それにどうしてこんなに隙間なくくっつけて建てるんだ。長屋かと思ったじゃな…

拙著『「公共性」論』がお分かりにならないとおっしゃる先生方の言について、読者諸氏が留意すべきこと

小田中先生とか山形先生とか挙句の果ては松尾匡先生までが「むずかしい」「よくわからん」とおっしゃる拙著でございますが、皆様ゆめゆめだまされてはなりません。 この手の賢明な大先生方がおっしゃる「わからない」「むずかしい」は往々にして「趣味に合わ…

拾ったり買ったり

「もらったり」と書いたがその内容を書いていなかった。 やめていった人が大学においていった本の中から少しもらう。Democracy and Distrust: A Theory of Judicial Review (Harvard Paperbacks)作者: John Hart Ely出版社/メーカー: Harvard University Pre…