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地方都市を考える  「消費社会」の先端から

地方都市を考える 「消費社会」の先端から

 社会学界隈で微妙に話題。「地方都市」論というよりは、生産拠点ではなく消費の世界となった「都市」の現在を論じたようにも見える。というより「地方都市」の対概念は何か? 「首都」でなければ「大都市」? 「大都市」と「地方都市」を分けるのは文化・産業の母胎としての「街」のあるなしということだとしたら、「街」とはなんなのか? が気になった。


 サブカルチャーにとどまらずある角度からの戦後日本精神史になっているのだが、「反復」以外にももう少し全体を主導するモチーフが欲しい。