バナジー&デュフロ『貧乏人の経済学』(みすず書房)

貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

 「社会実験」によるevidence-basedな貧困削減研究。
 つかみが食い物の話であるあたりがよい。人は栄養のあるものよりうまいものを食いたいし、娯楽がほしいのよね。それは「1日1ドル」の世界でも変わりません。
 『最底辺のポートフォリオ』と併せ読むとよい。「1日1ドル」の生活世界の非常に立体的なイメージが浮かび上がってきます。