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一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル

一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル

 一読した。内容自体はそれほど独創的ではない。たとえば拙著『「公共性」論』でも大差ないことを論じていた。著者自身もそんなことはご承知のはず。要はそれをどんな風に、どこに力点を置いて語るか、なんだろう。その意味ではきちんと考えて書かれた本である。
 しかしやはり一般意志2.0をすくい取るという作業は、既に今日では営利企業のみならずNPOなども含めての「市場」がかなりやっていると思うので、まずそこのレベルでもう少しデリケートにいろいろと検討しておくべきことはあるなと思う。
 とにかく少し触発されたので
パブリック 開かれたネットの価値を最大化せよ

パブリック 開かれたネットの価値を最大化せよ

も買ってきた。「publicnessという語を英語に定着させよう!」というわけね。