よしながふみ、やおい、フェミニズム

http://d.hatena.ne.jp/nin7nna/20060829/1156876399
http://d.hatena.ne.jp/nin7nna/20060831/1156927994

私はフェミ二ズムの抑圧下にやおいボーイズラブが生まれたからといって、やおいを否定するわけでも、ましてやフェミ二ズムを否定するわけではありません。そこんとこ非モテ男子とフェミの人よろしく。内田樹センセイが「エビちゃん的クライシス」で、最近の学生がフェミニズムのこと知らないのってそれってやばいんじゃないの?フェミニストさん?と嫌味を言っていましたが、それが彼女達が女であることにそれほど屈託を感じず今まで生きてこられた結果なら、フェミニズムが誇っていいことだと思います。

 それはある意味そのとおりなんだけど(ちなみに増田悦佐ジャパニメーション礼賛論の核心も同様のところにあるわけだけれど)、しかしそうやって人々がフェミニズムの恩を忘れた後でも、いざというとき(バックラッシュ?)にそなえてフェミニズムがきちんと生き延びること、しかもその間、フェミニストが自分を忘れた世間を恨まずにいられること、間違っても「復讐してやる!」などと逆噴射しないこと、って結構大変なことではないでしょうか。(以上「フェミニスト」を適宜他の言葉で置き換えてお楽しみください。)

 よしながふみフラワー・オブ・ライフ』も既刊分を読む。しかし大変うまいですねこの方。些細な心の動き・感情・思考の捕まえ方・描き方がカズオ・イシグロを連想させた(いや『わたしを離さないで』しか読んでないですけど。えらそうなこと言ってごめんなさい)。
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