ベーシック・インカム

 ふと思ったのだが……これまでの(あまり多くなさそうな)厚生経済学的検討はミクロ的なものに限られていたのではないか。
 マクロ動学の枠組みに入れるとどうなるのか。ベーシック・インカムファイナンスする税制・公債システムは安定的でありうるのか。
 まだよくわからんが、少なくともマクロ的観点を入れればベーシック・インカム論のバリエーション(いまや論敵?)というべきベーシック・キャピタル論(しかしこれはローマー流市場社会主義とどこが違うのか?)に対しては、かなり懐疑的な評価が下せそうだ。
 ベーシック・キャピタル制は(クーポン的市場社会主義も?)投機的バブルに対してかなり脆弱であるどころか、逆にそれを煽りかねないのではないか。
 その点ではベーシック・インカム制の方がまだましといえそうだが。